
22点差を追い付かれるも冷静さを欠かず逃げ切りに成功
2月4日に『東アジアスーパーリーグ(EASL)』の第5戦が行われた。香港イースタンのホームで戦った宇都宮ブレックスは89-86で勝利し、グループステージの戦績を3勝2敗とした。
この試合では、前回の試合に引き続きアイザック・フォトゥと星川開聖はロスター外となった。先発は比江島慎、小川敦也、D.J・ニュービル、ギャビン・エドワーズ、グラント・ジェレットと、こちらも前回と同様のラインナップでスタートした。
第1クォーター開始から香港イースタンのドミニク・ギルバートが積極的に攻め込んでくるが、ジェレットの3連続得点で応戦。しかし宇都宮がハーフコートバスケットを展開すると、香港イースタンは高い位置からプレッシャーをかけて簡単にプレーをさせてもらえない。状況を打開したい宇都宮は、比江島がハンドラーとなってオフェンスを牽引。自らも合わせのカッティングで得点を重ねるなどボールをしっかりと動かして宇都宮に流れを引き寄せる。このクォーターはエースのニュービルが無得点に終わるが、チームで26得点を挙げて8点をリードした。
第2クォーターはエドワーズ、遠藤祐亮の連続3ポイントシュートで差を広げる。ディフェンスの強度を高めた宇都宮はワイドオープンを作らせず簡単なシュートを打たせない。第1クォーターに続いてボールムーブ、ハンドラーとビッグマンの2メンゲームが功を奏し、比江島とエドワーズ、ジェレットが中心となってリードを広げ47-33で前半を終えた。

試合巧者の活躍をして窮地を救ったニュービル
第3クォーター、宇都宮のデザインプレーが決まりジェレットのダンクでスタート。1分半を過ぎたタイミングで得点源だった香港イースタンのキャメロン・クラークが個人ファウルを4つとしてベンチに下がると、手薄となったインサイドを積極的に攻めて得点を重ねる。残り6分半にはこの試合最大となる22点のリードを奪ったが、宇都宮はバスケット・カウントで獲得したフリースローを落としたり、相手に不用意なオフェンスリバウンドを取られるなど、集中力を欠いた。そして、ジーコ・コロネルヘッドコーチが前半終了時点で懸念していたトランジションディフェンスも機能せず、ヤン・ボーウェン・アイヴァンに3ポイントシュート、オフェンスリバウンドからの得点、ダミアン・チョンキのタッチダウンパスからダンクを決められるなど一気に香港イースタンに息を吹き返すチャンスを与えてしまった。一気に走られ、70-60で最終クォーターを迎える。
第4クォーターに入っても香港イースタンの勢いは衰えず、アイヴァンのハッスルプレーでリードは徐々に溶け、残り5分半でついに同点に追いつかれた。会場のボルテージも最高潮に高まる中、この劣勢を打ち破ったのがニュービルだった。同点から拮抗した状況が続き、タイムアウト明けとなった残り4分40秒での宇都宮のオフェンスでニュービルが3ポイントシュートを射抜くと、直後のディフェンスで24秒バイオレーションを奪うきっかけとなるターンオーバーを誘発。そしてファウルを4つとしていたアイヴァンにドライブを仕掛けファウルアウトを誘い、キープレーヤーをコートから追い出した。ニュービルはその後も、獲得したフリースローを冷静に沈め続けて逆転を許さず、追いすがる香港イースタンを振り切って勝利を手にした。
宇都宮は、前半でリバウンド数を22-12と優勢に立っていたが、後半は13-29と多くのセカンドチャンスポイントを与える要因を作ってしまった。それでもキーポイントとなったフリースローは第4クォーターに85.7%という高確率で決めることができた。ジェレットはヒーローインタビューで相手のアグレッシブさを称賛しつつ、タフな試合を勝利できた喜びを語った。
グループステージ最終戦は、2月11日にホームのブレックスアリーナ宇都宮(栃木県宇都宮市)にて台北富邦ブレーブス(同3位)と対戦する。