前半で47-75と大差を付けられ、ファンからブーイング

マーベリックスはアンソニー・デイビスが手首のケガを負い、他にもダニエル・ギャフォード、PJ・ワシントン、デレック・ライブリー二世とチームの根幹を成すはずのビッグマンが軒並み戦線離脱しているにもかかわらず、クーパー・フラッグを中心に機動力のあるバスケを展開して、デイビス離脱から4勝2敗とむしろ調子を上げている。

一方でニックスは、エースのジェイレン・ブランソンが出場しようが欠場しようが負け続けている。現地1月19日のマブス戦では攻守とも全く振るわず、47-75で前半が終わると地元ファンからの盛大なブーイングを浴びた。2日前のサンズ戦でも低調なパフォーマンスにブーイングが浴びせられたが、この時はファンも「ブランソンが戻って来れば」と思っていたことだろう。ところがエースが復帰した試合で、チームパフォーマンスはさらに落ちた。

普段ならハーフタイムには映像を見て、コーチングスタッフから戦術的な修正の指示がある。だが今回、指揮官マイク・ブラウンが出した指示は「ちゃんとやれ」だけだった。

「第2クォーターだけで44失点したが、後半の失点は39に抑えられた。力がないわけじゃないんだ。戦術は何も変えていないのに、やるべきことをやれば改善した。そこに納得がいかないし、怒りも感じている」とブラウンは言い、「私だって観客席にいたらブーイングしていただろうね」と続けた。

ニックスは1カ月前にNBAカップで優勝したが、そこがチームのピークだった。年末からは2勝9敗と負け続けている。優勝を目指すチームとして奮起しなければならない状況で、全く集中を欠いた戦いをしてしまうのだから、ブーイングされるのも仕方ない。

ジェイレン・ブランソンにとってはオールスターのスターターに選出された記念すべき日だったが、その喜びをファンと共有することはできなかった。足首のケガからの復帰戦で22得点6アシストを記録するも、ディフェンスでの動きは重く、リバウンドはゼロ。タイムアウトでチームメートを激しい言葉で鼓舞するシーンも見られたが、チームも彼もパフォーマンスを上げられなかった。

「前半は全く戦えていなかった。準備ができていないまま試合に入ってしまった。しかし、チームとしてどう立て直せばいいかは分かっている。それをやるだけの熱意があるかどうかだ」とブランソンは言う。

「僕たちは勝つために戦っている。全力でやるべきプレーをやり、ゲームプランの少なくとも8割を遂行できていて、それでも相手にタフショットを決められて負けるのであれば『今日は僕らより相手が上だった』と認められるけど、今の僕たちはそんなことを言える状況にはない」

カール・アンソニー・タウンズも、22得点18リバウンド4アシストと奮闘しながら達成感は全くなく、「僕自身を含めて全員が立ち直らなくてはならない」と語った。

「結局のところ勝つしかないんだ。ファンも僕たちも言い訳は聞きたくないだろう。ただ仕事に向き合い、ニックスらしいバスケをして勝つことが、ファンに対する僕らの務めだと思う。家族でガーデンに来て、負けるどころか勝つ気配さえ全く感じられない試合を見たらがっかりするよね。ファンはチームを愛し、僕らにモチベーションを与えてくれる。それに応えなくてはならない」