
チーム練習でフルメニューをこなす「もう心配ない」
ステフィン・カリーは左足太ももの筋肉を傷めて5試合を欠場した。直近の3試合の遠征には帯同せず、チームの練習施設に残ってリハビリを続けたことからも、ケガが厄介なものだったことが分かる。それでも、NBAカップによりスケジュールが楽になるこの期間に、彼の戦線復帰が見えてきた。現地12月7日のブルズ戦の後、現地12日のティンバーウルブズ戦まで中4日。その間にカリーはチーム練習に復帰し、フルメニューをこなした。
指揮官スティーブ・カーは「あくまで試合当日のコンディションを見て判断する」とコメントしたが、カリーの復帰は『当確』となった。
練習を終えたカリーはメディア対応も行い、「リハビリは退屈だったけど、チームのみんなが遠征で結果を出して、意気揚々と戻って来るのを見るのは素晴らしかった」と明るい表情で語った。
チームは13勝12敗で、西カンファレンス8位と中位に甘んじている。カリー不在の5試合を3勝2敗で乗り切ったことはプラスだが、チームはまだまだ調子を上げる必要がある。
「大事なのは物事が上手くいかない時でも、改善にフォーカスし続けること。そのための持久力だと思う。僕らの誰一人として今の成績に満足していない。今回の3試合の遠征で良かったのは、シクサーズ相手に悔しい負けを喫した後、見事に立ち直ったことだ。僕らは今、現実を直視してもっと良いチームになろうと努力して、その過程を楽しむべきだ。僕はこのチームの先行きは明るいと信じている。ただし、おしゃべりするんじゃなく実行しなきゃ意味はない」
「敵地での3連戦で3勝できたら最高だったけど、厳しい負けがあり、そこから立ち直って連勝したという勝敗の順番は良かったと思う。言葉じゃなく行動で示す。その精神がチーム内で育っている印象を受けているよ」
そしてカリーは、彼が不在の間にポイントガードとして大きなステップアップを果たしたパット・スペンサーを称えた。「オフシーズンの練習や、短い出場時間での彼のプレーも見てきたけど、彼はプレーメーカーとして試合にどう向き合うべきかの理解度が高い。一夜にしてチームに欠けていた要素を提供したのは素晴らしかった」
「出番がない時にも努力を怠らなかったのを見てきたから、彼のブレイクはうれしい。3年前かな、彼と初めてピックアップゲームをした時に、トラッシュトークを仕掛けてきたんだ。彼は本当に楽しそうにプレーする。その点では僕に匹敵する存在かもしれない(笑)。その雰囲気はチームに伝染し、良い雰囲気を作り上げている。素晴らしいことさ」
そしてカリーは、戦線復帰が実現すれば、自分もプレーする喜びを最大限に発揮するつもりだと言う。
「個人練習は退屈だよ。守備なしで実戦の動きを再現し、シュートを打つことはできるけど、本当の試合の感覚は全く別のものだ。チーム練習に参加することで、その感覚を取り戻すことができた。この数日間はしっかりと練習ができて、その後の状態を確認する必要はあるけど、もう心配ない。プレーすることに僕は楽観的だよ」