フィールドゴール25本中19本成功、ペイサーズを撃破
ジャマール・マレーはしばしば理不尽なパフォーマンスを見せる。現地12月3日のペイサーズ戦がその日だった。アーロン・ゴードンとクリスチャン・ブラウンが戦線離脱する苦しいラインナップで開幕当初の勢いを保てなくなっているナゲッツだが、この日はマレーがすべてを解決し、135-120の快勝を収めた。
2日前のマーベリックス戦、マレーは足首の痛みを抱えながらプレーし、10得点9アシストとスタッツはそれなりに残したもののプレーは軽く、パフォーマンスとしては低調だった。この試合でも足首は万全ではなかったはずだが、一度リズムに乗ってしまえば関係なかった。
「彼がリズムに乗ると、すぐに分かる」とナゲッツを率いるデイビッド・アデルマンは言う。「ボールが彼の手から離れる感触、足のリリース。そこには特別な感覚がある。どの試合でもオフェンスで特別な仕事をするが、今日のリズムは別格だった。重要なのは52得点そのものではなく、フィールドゴール25本中19本、3ポイントシュート11本中10本、フリースロー5本中4本を決める異次元の効率の良さだ。NBAで50得点はしばしば見られるが、これほど効率の良い50得点はまずないだろう。彼のことを誇りに思うよ」
いわゆる『ゾーン』に入る感覚についてマレーは「シュートし続けることだよ。ずっとやっていることだから、考えすぎることはない。何も考えず、ただプレーを楽しむんだ」と語る。
50得点目となる得点は、ニコラ・ヨキッチとのハンドオフからディフェンスとの間合いを測りつつ放ったミドルジャンパー。これがリングの中央を射抜くと、彼は『ブルー・アロー』のニックネームの元となった弓矢のパフォーマンスを久々に見せた。それだけ気分良くプレーしていたのだろうが、「小さな子どもがずっと欲しがっていたからやったまでだよ」とマレーは説明した。
「足首の調子は結構良かったんだ」とマレーは言う。「試合前に多くのケアをしてもらったおかげだ。気分良くプレーすることができた。第1クォーターの終わりに少し痛みを感じたけど、全然問題なかったよ」
相棒のヨキッチは24得点8リバウンド13アシストを記録。マレーの調子が良い時、ヨキッチは強引なプレーをする必要がなく、試合の流れに沿って淡々とプレーすれば良い。そんな試合を終えて「ジャマールがノッているのを見るのは楽しいよ」と語った。
「まあ、正直に言うと長くプレーしているから、ジャマールが良いプレーをしても心が動くことはほとんどないんだけど(笑)。でも今日、彼がリズムをつかみ始めて3ポイントシュートを連続で決めた時には、彼がノッたんだと感じることができたよ」
