昭和学園

大分県日田市の『普通の高校』で頑張るバスケ部!

これまで全国のバスケットボール強豪校やアンダーカテゴリーの日本代表選手を紹介してきましたが、バスケが好きでプレーを楽しむ人はみんな等しく尊いのです。そんなわけで、大分県日田市が取り組むサービス『ひたふるさと案内』(ひたふる https://hitafull.jp/)の協力を受けて、『昭和学園高等学校』のバスケットボール部を取材しています。

まだ新学期が始まったばかりのように感じますが、もう6月も終わろうとしています。7月になればテストがあって夏休み。慌ただしい学校生活の中で、昭和学園のバスケ部は今日も練習に励んでいます。さて今回の取材に協力してくれたのは、男子バスケ部の1年生。初めて会った時は仮入部でしたが、今では高校生活にも慣れた様子。『普通の高校の普通のバスケ部』ですから、経験者ばかりとは限らないし、将来のプロ選手を目指すわけでもありません。それでも高校生活の少なくない一部分をバスケに費やす彼らの『バスケな日々』について聞いてきました!(ちなみに上の写真左から、中島穂高、山手蒼斗、藤原颯士、山本翔、河津一星です)

『ひたふるさと案内』とは、大分県日田市が新たに取り組むサービスの総称。日田市は、日田杉等を代表する林業の町で江戸時代に幕府の直轄地「天領」として栄えたが、近年過疎化により、人口の減少が続く。その対策の一つとして、市の行政情報や観光情報、地場産品等を一元化した新サイトを開設。また集約した情報を無料通信アプリ「LINE」アカウントより定期配信する。さらに市内の企業情報や求人、就職イベントの案内等をまとめた『就職支援情報サイトしごと版ひたふる』も設け、UターンやIターン希望者へ有益な情報を届け、日田市で働く若者を促す。

「先輩たちは優しいし、今はバスケが楽しいです」

――今日は1年生の5人に話を聞かせてもらいます。みんなバスケ部に入った理由は様々あると思いますが、それぞれ教えてください。

河津 僕は初心者です。中学までは野球部だったのですが、親がバスケをやっていたので興味がありました。親に勧められたわけじゃないんですが、運動部には入りたいと思っていて。練習は楽しいです。キツいですが、キツいのは中学までの野球部で慣れていたので。一番楽しいのは3ポイントシュートが決まった時です。

藤原 僕は小、中とバスケ部に入っていました。いろんなプレーヤーと対戦してきて、うまい選手から学ぶのが楽しかったので、高校でも続けたいと思いました。175cmあるのでフォワードかセンターをやりますが、高校でこの身長だと大きいわけじゃないので、中学みたいには全然いかなくて、ずっと全力でやらないとボロボロになります。

山手 僕も小学校から続けてきて、高校でも頑張ろうと思って入学しました。僕はシュートがあまり入らないし身体も小さいので、ディフェンスを一生懸命に頑張っています。高校ではリバウンドを改善したいです。ボックスアウトしたり、取られても相手がボールを下に持ってくるところを狙ったり、そういうところを気を付ければもっと上手くなれると思っています。

中島 自分も小学校からバスケをしていて、高校でも続けようと決めていました。いざ入ってみると、中学よりは厳しくないです。中学では夏休みの練習だとシュートが入らなかったらやり直しで、いつまでも終わらなかったりして、体力的にキツかったので。でもやっぱりシュートが入るのは快感です。上下関係はありますが先輩たちは優しいし、今はバスケが楽しいです。

──みんな部活が楽しくても学生の本分は勉強だし、他にも友達と遊んだりとかやりたいことがいっぱいあると思います。日常の何%をバスケに次ぎ込んでいますか?

山本 僕は勉強とバスケを両立させたいので、バスケが60%で勉強が40%です。他の遊びが全然ないみたいですけど、遊びの中にバスケも入っているという感じです。

河津 僕は勉強を全くしないタイプだから(笑)、バスケが70%で遊びが30%です。

藤原 僕もバスケと遊びで半々、50%ずつです。勉強は最近は少しはやるようになったんですけど、やっぱり苦手です。バスケは部活でやるのはもちろんですけど、家に帰った後もバスケをやったりジムに行ったり、スポーツはいつもやっています。

山手 僕は自分でやるより観戦のほうが好きなんです。でもBリーグはまだ見に行ったことがありません。日田でヒートデビルズの試合があった時に見に行ったことがあるんですけど、小学生の時ですね(笑)。でも、上手い選手を見てプレーを真似しようとしたのは覚えてます。今は高校のチームを見るほうが多いですね。大分だと強豪の日田高校を見ることが多いです。いっぱい走って相手を疲れさせて、ほぼドリブルがないパスゲームなので面白いです。

昭和学園

「先輩たちの分まで練習を頑張って、公式戦1勝!」

──バスケ以外の楽しみだと、どんなものがありますか?

山本 高校で何が流行っているかは入学したばかりでまだあまり分からないんですけど、僕と友達の間で流行っているゲームは『荒野行動』です。

河津 遊びと言っても、学校帰りに友達とファミレスに行ってしゃべったりするぐらいです。

藤原 僕は友達と服の話をして、おしゃれをするのが好きです。今はストリート系が流行っていて、グッチのベルトを使ったり、オールブラックコーデをしたり。雑誌よりはInstagramを見ることが多いですね。結構たくさんの人をフォローしてチェックしています。

──バスケ部の仲間になったばかりですが、それぞれの性格はもう把握できましたか。

中島 もう仲良くなっています。山本はおとなしくて真面目。河津はうるさい(笑)。

河津 山本は人見知りがちょっとあるけど、仲が良くなれば話してくれます。藤原はおとなしすぎるからもっと話せ! 山手もおとなしくて、結構マジメです。中島はうるさいけどバスケになるとギャップがあってマジメですね。

──まだ入部したばかりですが、3年生の先輩たちはインターハイ予選の1回戦で負けてしまいました。自分たちの代としては、目標をどこに置こうと思っていますか?

山本 先輩たちが抜けてメンバーが少なくなっているので、その分も練習を頑張って一つでも多く勝ちたいです。でも、まず公式戦1勝という目標は変わりません。

山手 自分たちの代までは2年あるので、それまでに確実に力を着けたいです。個人的には『SLAM DUNK』の宮城リョータみたいに周りの見れるガードになるのが目標です。

河津 チームとしては一つでも多く勝って試合をたくさんすることです。僕個人としてはバスケを始めたばかりなので動きを覚えていきながら、点を取って活躍できる選手になりたいです。

藤原 まずは1回戦突破が目標ですが、自分たちが3年生になる頃には2回戦や3回戦に勝ち進むことができるチームになりたいです。個人的には大分で有名な選手とマッチアップして止めることです!