馬場雄大

「NBAを目指す選手たちにどれだけできるか」

本日、アルバルク東京の馬場雄大が、6月16日から18日にテキサス州ダラスで開催される、NBAマーベリックスのミニキャンプに参加することを発表した。

以前からNBA選手になることが夢と公言していた馬場の海外挑戦は必然とも言える。待ち焦がれていた夢の第一歩として、マブスのキャンプに参加することになった馬場は「プレッシャーはあまり感じないので、今はワクワクしています」と率直な気持ちを語った。

馬場は筑波大学時代にインカレ3連覇を成し遂げ、大学に在籍しながらA東京とプロ契約を結んだ。そして、新人賞を受賞し、昨シーズンはファイナルMVPを受賞するなど、A東京の連覇に大きく貢献してきた。こうした実績を日本で積んだことで、馬場は大きな自信を手にした。だからこそ、「このタイミングがベスト」と、大きな決断を下した。

「正直、Bリーグに入る前はNBA入りを目指す選手たちと明らかな差があったと思うんですけど、この2年間ルカ(パヴィチェヴィッチ)コーチの下でやってきて、自分もやれるんだという自信もついてきたので。今回のキャンプでどれだけできるか、楽しみな気持ちでいっぱいです」

また、実績を積んだこと以外にも、馬場にはこのタイミングを選んだ確固たる理由がある。「NBAは25歳以下が若手と見られていると思うので、その年齢までに挑戦したい。来年だと、あと1年しか残っていないので短い。23歳の今、2年間を残して挑戦する。BリーグからNBA選手を実現するためにも、今のタイミングがベストと思いました」

馬場雄大

「右肩上がりにきている日本のバスケをさらに盛り上げたい」

まずはキャンプで評価を獲得し、サマーリーグのロスターに残ることが目標となる。だが、それ以前にアメリカ人選手と切磋琢磨し合う環境を馬場は求めている。

「自分以外はアメリカ人選手という中でがっつり5on5をしたことは、これまでないです。バスケットボール選手としての場数を踏むことが大事ですし、世界最高峰を目指す相手にどれだけできるかを一番に考えてやっていきたいです」」

もしサマーリーグのロスター入りが実現すれば、同じ日本代表の八村塁との対戦もあり得る。八村はNBAドラフトで1巡目指名が確実視されており、「あいつは遠いところに行ってしまった」と、馬場はその実力差を痛感しているが、「いざコートに立ったら先輩の意地を見せたい」と、意気込んだ。

9月にはワールドカップを控え、来年には東京オリンピックが迫っている。Bリーグが誕生して以降、日本バスケの注目度は上がっており、馬場はこの勢いを加速させる起爆剤としての思いも背負っている。

「NBA入りを目指す自分のこういった挑戦で、今右肩上がりにきている日本のバスケをさらに盛り上げたいです」

夢への第一歩を進み始めた馬場。彼の大いなる挑戦を、これからも見守りたい。