ケビン・デュラント

オフェンスに改善が必要な状況、心強いエースの復帰

今日行われるNBAファイナルの第5戦で、ウォリアーズのケビン・デュラントが復帰するようだ。

ロケッツとのカンファレンス・セミファイナル第5戦で右ふくらはぎの筋肉を傷めたデュラントの復帰は、当初の見込みより遅れていた。1勝3敗と追い詰められたウォリアーズにとって、デュラントの復帰は心強い。

デュラントが離脱した後のウォリアーズはステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの『スプラッシュ・ブラザーズ』がその穴を埋める得点力を発揮し、ファイナルまでは余力を残して勝ち上がった。ところがファイナルではラプターズが攻守で上回っている。カリーが47得点を記録した第3戦、カリーとトンプソン合わせて55得点を挙げた第4戦も、チームとしてはラプターズの堅守を崩せずに敗れている。

この劣勢を覆すにはオフェンスを大幅に改善する必要がある状況、どんな形であれ確率の高いシュートを打つことができるデュラントが復帰することには大きな意味がある。

少し前からボールを使った練習は行っていたデュラントだが、どれだけのコンディションかは試合が始まってみないと分からない。32日ぶりの戦線復帰、それが王手をかけられた敵地でのファイナル第5戦となれば、ゲーム感覚を取り戻すのも簡単ではないだろう。

だが、そんなネガティブな要素を含めてもなお、デュラントの復帰は大きい。もう負けられない『王者』が真価を見せるのか。NBAファイナル第5戦は間もなくティップオフとなる。