
『FIBA U17女子ワールドカップ2026』の出場権も獲得
9月22日からマレーシアで『FIBA U16女子アジアカップ2025』が開催されている。女子日本代表はグループフェーズの初戦をシリアと対戦して132-31で快勝。続く中国戦も78-57で勝利した。日本は同24日にニュージーランドと対戦。全勝同士となった試合は日本が76-72で勝利して、準決勝進出と8大会連続となる『FIBA U17女子ワールドカップ2026』の出場権を獲得した。
日本はニュージーランドの高さに苦しめられるものの、機動力を生かしたプレッシャーディフェンスで応戦。前半は互角の戦いをするが第3クォーターに入ってからは自分たちのミスでニュージーランドにリードを許す展開に。しかし第4クォーターで、これまで不調だった3ポイントシュートが当たり始めて逆転する。高さを生かして対抗するニュージーランドに日本ベンチから「耐えるよ!」という声が響く中、リードを守りきることに成功した。
第1クォーター開始から日本はニュージーランドに立て続けに3ポイントシュートを決められると、その後もプレッシャーディフェンスの裏を突かれビッグマンに得点を許してしまう苦しい展開。それでも日本は第2クォーター入ってもプレッシャーディフェンスの手はゆるめず一貫したプレーを続ける。それに加えてインサイドにはダブルチームを仕掛けていき、簡単なシュートをニュージーランドに打たせない。リバウンドやスティールから速い展開に持ち込むと、加地百花(桜花学園)の連続得点などで徐々に得点差を縮めていき、残り22秒で35-34と逆転に成功して前半を終了する。
第3クォーター、日本は立ち上がりからショットクロックバイオレーションやパスミスなどミスが続いた。一気にニュージーランドにリードを許し、残り5分39秒時点でこの試合最大となる12点差がついた。盛り返したい日本だが一進一退の攻防が続く。しかし残り1分1秒で竹内みや(桜花学園)が3ポイントシュートファウルをもらったのを皮切りに、スティールからの得点などで7点差に縮めて最終クォーターへ。
勝負の第4クォーター、ニュージーランドのゾーンディフェンスに対し竹内が石綿文(京都精華学園)とのピックプレーでギャップを作り3ポイントシュート攻勢を仕掛ける。日本は我慢強くドライブからのキックアウトを続けてシュートチャンスをうかがうと、それまでは16本中3本と封じられていた3ポイントシュートが、このクォーターだけで11本中6本と高確率に決まり逆転に成功する。このままでは終わらせられないニュージーランドも195cmのエミリア・エインリーの高さを生かしたインサイドで攻め立てるが、日本はチェンジングディフェンスや、ダブルチームなどを駆使して守り抜き、逆転で勝利を飾った。
準決勝は9月27日に行われ、対戦相手は前日に行われる準々決勝のチャイニーズ・タイペイvsニュージーランドの勝者となる。