実力ある日本人選手と代表クラスの外国籍を補強

B2優勝を目指した昨シーズンは森高大ヘッドコーチを招聘し、それまでのオフェンシブなバスケからディフェンス重視のバスケにスタイルチェンジ。前年より5つ多く勝ち星を積み上げ34勝26敗でプレーオフに進出したが、クォーターファイナルで富山グラウジーズに敗れた。今オフは多くの選手が継続となったものの、不動の先発ガードを務めていた岡田雄三が退団。さらに大活躍を見せたフィン・ディレイニーとジョン・ハーラーも退団となり、再度のビルドアップが求められる。

日本人の新加入は、川崎ブレイブサンダースから柏倉哲平、福島ファイヤーボンズから林翔太郎という実力者2選手。外国籍選手にはドイツ代表歴がありシュートレンジの広いティム・シュナイダーを獲得した。さらにパワーフォワード登録だが、ウイングのようなドライブやアウトサイドシュートも得意とする、ノルウェー代表歴を持つクリス・エブ・ンドウも期待が大きい。

新加入選手はいずれもインパクトがあるため、既存選手といかに早く融合できるかが序盤戦のカギを握る。チーム力を強固に仕上げて、2シーズン続けて阻まれたクォーターファイナルの壁を破り、頂点まで登り詰められるか。

スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月23日時点のもの

激しいプレッシャーをかけながらのチームディフェンスが機能して、ディフェンシブレーティングはリーグで3番目に良い数字を叩き出したが、オフェンスレーティングは14チーム中10位と苦しんだ。フィールドゴール成功率が低く、ターンオーバーも多かったため、より堅実なバスケにシフトしていきたい。指揮官のバスケを理解した継続選手も多いため、積み上げて全員で戦うバスケを体現していけるか注目だ。

所属選手一覧

※掲載内容は9月23日時点のもの

【キープレーヤー】

増田啓介
足の指の骨折で開幕には間に合わないことが予想されるものの、今シーズンも間違いなくチームの中心を担う選手。昨シーズンは全試合で先発を務め、22分42秒出場。ウイングの選手としては十分なサイズとフィジカルでチームディフェンスに大きく貢献した。オフェンス面でのさらなるステップアップにも期待だ。

【若手選手】

上村大佐
専修大から加入したルーキー。特別指定選手として加入した昨シーズンは多くの出場機会を得たわけではなかったが、2月の愛媛オレンジバイキングス戦では短い出場時間ながら3ポイントシュートを2本成功させて8得点を記録。序盤は同ポジションの増田の欠場が見込まれるため、存在感を示したい。

【新加入選手】

柏倉哲平
2023-24シーズンまで所属していた滋賀レイクスではキャプテンを務めるなど、チームの中心を担ったが、川崎でプレーした昨シーズンはシーズンを通じて思い通りのパフォーマンスを発揮しきれなかった。岡田が退団になったこともあり、チームを牽引するガードして再び輝くシーズンを送れるか注目だ。