グラントは若手育成、ポーターはチーム編成に携わる見込み
トレイルブレイザーズに元人気選手のブライアン・グラントとテリー・ポーターがスタッフとして加わると、地元紙『オレゴニアン』が伝えている。
現在53歳のグラントは、ブレイザーズに在籍していたのは1997-98シーズンからの3シーズンのみだったが、99年、2000年と連続でのカンファレンス決勝進出に貢献。泥臭いプレーを持ち味とするハードワーカーで、ファンから大きな支持を集めていた。グラントはドラフトに向けた準備を手伝うために、今年のサマーリーグでもチームに帯同していた。これからは主に若手選手のメンターとして、スキル面以外の部分でも選手育成をサポートしていくことになる。
62歳のポーターは1985-86シーズンから10年間にわたって在籍。先発ポイントガードとして、90年、92年とチームをNBAファイルに導き、殿堂入りの名選手クライド・ドレクスラーとのガードコンビで一時代を築いた。引退後はバックスとサンズで計3シーズンにわたってヘッドコーチを務めていた経験を買われ、チーム編成を補佐する役職に就く予定だ。
ブレイザーズは今オフ、2シーズン前バックスに移籍した生え抜きのスター選手デイミアン・リラードを獲得。アキレス腱断裂の大ケガにより今シーズン全休が濃厚となり、契約解除となったベテランと3年4500万ドル(約67億円)という破格の契約を結んだ。チームの強化だけを考えるなら、どれだけコンディションを戻せるかが不透明な35歳のリラードに対するこの契約は適切な判断とは言いがたい。しかし、プロ入りから11年間エースとして活躍したリラードを帰還させたことは、地元ポートランドのファンから好意的に受け止められている。
リラードの帰還と直接的な関係はないが、今回のグラント、ポーターの加入もファンにとっては歓迎すべき選択。過去4年連続でシーズン負け越しと再建モードから抜け出せないブレイザーズだが、このチームで勝利をつかんできた歴戦の猛者たちの助けを借り、今シーズンこそ上位戦線にからみたい。
                                            