青森ワッツ

若手と強力外国籍が加入、新たなワッツへ

3年連続のプレーオフ進出を目指した昨シーズンだったが、3月に9連敗を喫するなど終盤の成績が伸び悩み、2139敗の東地区6位でシーズンを終えた。今オフには多くの試合で先発を務めた池田祐一、ホール百音アレックス、東海林奨が揃って退団。大島洋介ヘッドコーチは継続だが、改めてのチームの土台作りが必要なシーズンとなる。

昨シーズンはB1での活躍の機会が限られていたものの、若く成長が期待できる岡部雅大(京都ハンナリーズからレンタル移籍)と浅井修伍(茨城ロボッツから移籍)を新たに獲得。さらにB3のさいたまブロンコスでシーズン終盤にプレータイムを獲得していた日本人ウイング、ミサカボ ベニもポテンシャルを秘めた若手だ。

アジア特別枠には福島ファイヤーボンズからワンウェイジャを獲得。外国籍選手には昨シーズン中心を担ったラシャード・ケリーとマックス・ヒサタケが引き続き名を連ね、ティム・ダルガーが新加入。ダルガーは昨シーズンレバノンリーグで平均24.9得点、7.4リバウンド、4.1アシスト、1.5スティールを記録した、得点力がありながらオールラウンドに活躍できる選手だ。2シーズンぶりにプレーオフの舞台に戻れるか、期待が高まる。

スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月29日時点のもの

昨シーズンも代名詞と言えるトランジションバスケを展開し、B2リーグ最多の攻撃回数と3位のファストブレイクポイントを誇った。スピード自慢の日本人バックコート陣にダルガーが加わることによって、より高速化することも予想される。ただし昨シーズンはフィールドゴール成功率に苦しんだため、ファストブレイク以外のオフェンスの改善は急務。外国籍選手に偏らずに全員でしっかりと展開していきたい。

所属選手一覧

※掲載内容は9月29日時点のもの

【キープレーヤー】

神里和
不動の先発ガードだった池田の退団により、神里にかかる期待は大きい。昨シーズンはポイントガードとしては池田に次ぐ出場時間を獲得。過去に仙台89ERSや熊本ヴォルターズでも先発を務めており、経験と実績も十分だ。堅実な正統派ポイントガードだがチームスタイルを体現するスピードあふれるプレーにも注目だ。

【若手選手】

岡部雅大
昨オフに法政大を退部しプロに転向したが、京都では4試合の出場にとどまった。大学を卒業し、バスケットにより専念できる環境となった今シーズンは出場機会を勝ち取り、経験値を増やしていきたい。身体能力の高さを武器に攻守にわたる存在感を示せるか。悔しさを晴らすシーズンにしてほしい。

【新加入選手】

ワン ウェイジャ
昨シーズン、福島で平均1743秒の出場時間を得た中国人ビッグマン。フィジカルを生かしてゴール下でハッスルできる献身的なプレーヤーだ。青森は昨シーズン、帰化枠およびアジア特別枠を使用していなかったため、チーム力底上げの起爆剤となることに期待。ダルガーをハンドラーとして起用するためにも、ウェイジャの活躍は必要不可欠と言える。