3x3U18女子日本代表

高さの不利を運動量とスピードで凌駕

モンゴルのウランバートルで開催されている3人制バスケットボール『3×3』のU18ワールドカップ。日本は大会初日となった今日、インドネシアとスイスと対戦した。

初戦の相手はインドネシア。スピードで上回る日本は一人で相手を止め、時おり見せるダブルチームでボールを奪うなど、ディフェンスが機能する。12秒バイオレーションを誘発し、ターンオーバーを何度も誘った日本が圧倒するかと思われた。

だが、2ポイントシュートがことごとく外れ、レイアップもリングに嫌われるなど、得点が伸び悩む。何度もディフェンスが成功しポゼッションを得るが、それを得点に繋げられないうちに、流れはインドネシアへと移った。少ないシュートチャンスを高確率で決めるインドネシアに、残り5分を切って3-7と先行される苦しい展開に。

だが残り4分、北川聖がこの試合初めて決めた2ポイントシュートが、再び日本に流れを引き寄せる。ディフェンスの強度が落ちない日本は連続でボールを奪い、攻守の切り替えを速めて野口さくらの得点で同点に追いつく。さらに残り3分を切り、清水咲来も2ポイントシュートを成功させて9-7と逆転した。

パワープレーに押されて残り28秒で1点差に迫られたが、直後に北川が2本のフリースローを確実に決めて突き放し、苦しみながらも15-11で初戦を勝利した。

3x3U18女子日本代表

徹底したドライブ攻撃&堅守

第2戦の相手はスイス。すべての選手がミスマッチとなる高さの不利を抱えるが、日本は運動量でそれを補った。連携からのイージーシュートは作れなくても、3人が広がることでスペースを作り、そこをドライブで突いた。何度もブロックショットを浴びるが、それでもスピードのミスマッチを突いてアタックするドライブ主体のオフェンスが功を奏し日本がリードする。

日本の運動量はさらにディフェンスで輝いた。ボールマンへのプレッシャーを高め簡単にエントリーさせず、インサイドでプレーをさせない。力で押されても懸命に手を伸ばすことで、シュート精度を狂わせた。また、球際でもスイスを上回り、飛び込むことでオフェンスリバウンドでも上回った。

残り1分30秒、北川の値千金の2ポイントシュートが決まり10-6。焦るスイスの虚を突き、鈴木がドライブ、2ポイントシュートと連続得点を決めて試合を決定づけ、15-8で勝利した。

予選2連勝で決勝トーナメント進出に大きく近づいた日本は、6日にベルギー、ルーマニアと対戦し、予選ラウンドを終える。今回のように高さの不利を運動量とスピードで上回る痛快なバスケットを披露し、決勝トーナメント行きを決めてほしい。