「ある程度フィットできたし、良いチャレンジでした」
栃木ブレックスは今日、比江島慎との来シーズンの選手契約が合意に達したことを発表した。
比江島は昨夏にシーホース三河を退団。一度は栃木と契約を交わしたが、これは海外挑戦を見越してのもので、その後にブリスベン・ブレッツとの契約がまとまりオーストラリアリーグに挑戦した。今年1月の帰国後にあらためて栃木に加入。レギュラーシーズン後半戦の29試合とチャンピオンシップ4試合に出場し、チームのチャンピオンシップ4強進出に貢献した。
独特のリズムで仕掛けるアタックとフィニッシュの勝負強さを武器に『日本のエース』を張る比江島だが、栃木ではチームスタイルである激しいディフェンスを徹底するのに少なからず苦しんだ感はある。このため栃木ではベンチスタートが多かったが、それでも「自分が成長するにはディフェンスが必要だと思っていた。それを求めていた」と本人が語るように前向きに取り組み、わずかな期間でステップアップしてチームに貢献した。
シーズン中の移籍とあって完全燃焼とはいかなかったが、「思い描いていたものとは少し違いましたけど、ある程度フィットできたし、良いチャレンジでした」とシーズン終了直後に比江島は栃木で過ごしたシーズン後半を振り返るとともに「Bリーグで優勝したい」との気持ちを明かしていた。
契約合意のリリースで比江島は「昨シーズンは目標とするところに届きませんでしたが、2019-20シーズンこそはファンの皆さまと優勝して喜びを分かち合いたいと思います」とのコメントを発表している。
今夏も日本代表の活動に多くの時間を割くことになるが、それでも開幕時点からチームにいられることで、また違った貢献の仕方ができるはず。栃木にとって2度目のBリーグ優勝を実現する上で、非常に重要な戦力となるに違いない。