現役続行か引退かが注目されるカイル・コーバーが母校の卒業式で後輩にエール

2019/05/23
NBA&海外
4439

カイル・コーバー

「シュートは、ただ打つのではなく、決めるために打つ」

今シーズンはキャバリアーズとジャズでプレーしたカイル・コーバーは、2019-20シーズンも現役を続けるかどうか、オフの間に家族と相談して決めると表明している。今は心身の休息に時間をあてているが、先週末には母校であるクレイトン大の卒業式にゲストとして招かれ、後輩たちにメッセージを送った。

16年前に同大を卒業したコーバーは、その後の自分のキャリアに不安を感じていたという。おそらく当時の自分と同じ心境の卒業生にとって、モチベーションになり得るストーリーを、彼は冗談を交えて壇上で明かした。そのストーリーとは、2003年のドラフトに関係している。

「僕は、2003年の全体51位でニュージャージー・ネッツから指名された。そして、その直後にフィラデルフィア・セブンティシクサーズに金銭と交換でトレードされた。どれくらいの金銭で自分がトレードされたのかは明かされなかった。少し経って、ネッツが自分をトレードした時に得た金額を、サマーリーグのエントリー費用に使ったことが分かった。残った金額でコピー機を購入したらしい」

会場が笑いに包まれた中、コーバーはこう続けた。「それは構わない。何年かしてそのコピー機は壊れたけど、僕は今も現役を続けているのだから」

コーバーはハードワークの大切さ、人生の意味、目的を理解することの大切さを説いた。また、人種問題に揺れるアメリカで傍観者になるのではなく、周りにいる人間を気にかけ、どんなことでも行動を起こすリスクを取るべきとも語った。

そして、スピーチを次の言葉で締めくくった。「今日から皆さんは、皆さんそれぞれの金字塔を作り始める。僕の話を聞いて、やらなければならないことが多いと思っただろう? 実際、やるべきことは多い。でも、これはライフワークであり、良い行いなんだ。それを実行に移せば、自分を誇らしく思えるようになる。誰かから誇りに思われる人物になることができる。僕は皆さんに期待しているんだ。一つだけ覚えていてもらいたい。シュートは、ただ打つのではなく、決めるために打つ、ということを」