辻直人

全治に5~6カ月、ワールドカップは欠場することに

川崎ブレイブサンダースは今日、辻直人が左肩関節脱臼の手術を受けることになり、全治に5~6カ月を要する見込みであることを発表した。先週の時点で契約継続が発表されていた辻だが、復帰は早くても10月中旬以降。来シーズンの開幕には間に合わないことになりそうだ。

それ以上に大きいのは、この夏にワールドカップを戦う日本代表にとっての戦力損失だ。ワールドカップのアジア予選では6試合に出場、平均11.3分のプレーで8.5得点。どの選手にもペイントアタックを求める指揮官フリオ・ラマスのスタイルにおいて、シューターは重用されているとは言い難いが、それでも戦術のオプションとして辻は欠かせない存在である。国際経験豊富な辻を欠いて誰を代役とするのか、ラマスは頭を悩ませることになりそうだ。

一方で、Bリーグが始まって以来、代表の主力選手はほとんどオフなしで所属チームと代表でのプレーを続けている。特に辻は昨夏にはアジア競技大会にも参加するなど過酷なスケジュールをこなしていた。たびたび故障に悩まされているだけに、このオフの長期離脱で他の箇所もケアし、万全なコンディションでのプレーを取り戻してもらいたい。