仲間を称えるリラード「お互いを信頼している」
5月3日にモーダ・センターで行われたナゲッツvsトレイルブレイザーズのカンファレンス・セミファイナル第3戦は、1953年のセルティックスvsナショナルズ(現セブンティシクサーズ)以来、NBAプレーオフ史上2例目となるクァドラプル・オーバータイムという死闘に発展した。
ナゲッツのニコラ・ヨキッチは、レーオフ史上4位のプレータイム65分、ブレイザーズのCJ・マッカラムも同7位タイの60分という出場時間を記録。まさに歴史に残る激闘は、ブレイザーズが140-137で勝利を収めている。
試合後の会見で、ブレイザーズのデイミアン・リラードは「終盤は足が痙攣しそうだった。でも、自分たちだけではなくて、相手も同じ状況だったね」とコメント。28得点6リバウンド8アシストで勝利に貢献したリラードは、オーバータイムにビッグショットを続けて決め、41得点8リバウンド4アシスト4スティールでチームを引っ張った相棒のマッカラムを称えた。
「CJや、カイリー・アービング(セルティックス)のような選手のプレーは、見ているだけで素晴らしいと思う。クロスオーバーやタフショット、とにかくすごいよ。ビッグショットの連続だった。あれだけ好調な彼の流れを止めるわけにはいかない。僕の役割は、CJにプレーを任せることだった。ここまで長引いたタフな試合で、彼が活躍してくれた」
またリラードは、サンダーとのシリーズで肩を脱臼したエネス・カンター、足首の負傷で出場が微妙だったモーリス・ハークレスの貢献も絶賛している。カンターは56分半の出場で18得点15リバウンド3スティール、ハークレスは第4クォーター終盤の値千金のスティールを含め、45分の出場で15得点10リバウンド3アシスト1スティール2ブロックで勝利に貢献した。
「彼らの活躍は驚くようなことではないんだ」とリラードは言う。「自分たちはお互いを信頼しているし、頼っている。カンターとハークレスの2人も、自分がチームにとってどれだけ大事な存在かを理解している。ケガを抱えた状態でプレーしたということで、彼らの気持ちの強さ、この試合に懸けている気持ちの強さが伝わる。100%の状態ではないのに、チームが彼らの力を必要としていることを知って、あれだけ長くプレーしてくれた。非常に大きなインパクトを残してくれた」
全選手が疲弊しきった激闘だけに、勝者は安堵し、敗者はさらに疲労感を感じているに違いない。中1日を挟んでの第4戦までにどれだけ身体を回復させられるかが、次の試合の勝敗を分けるポイントになりそうだ。