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レブロン休養のキャブズ、オーバータイムの末に敗れる

51勝29敗で西カンファレンス首位に並ぶキャバリアーズとセルティックス。勝率で並んだ場合は直接対決で3勝1敗と上回るキャブズが優位に立っていた。ところがキャブズは3月10日のヒート戦を落とし、ネッツに無難に勝利したセルティックスが単独1位に浮上した。

前日にホークスに延長の末に敗れたキャブズは、そのままアトランタからマイアミに移動してヒート戦を迎えた。右手親指を捻挫しているトリスタン・トンプソンは4試合連続の欠場。左ひざの痛みを訴えたカイリー・アービングに加えレブロン・ジェームズにも休養を与えた。

アービングに代わりポイントガードを務めたデロン・ウイリアムズが46分間の出場で35得点9アシストと活躍。ケビン・ラブやチャニング・フライも奮闘し、アウェーでの連戦、先発の3選手を欠く状況で戦い抜いたものの、プレーオフ進出のためには一敗もできないヒートの意地が上回り、延長戦で力尽きた。

キャブズはこれで3連敗。12日行われるホームでのラプターズ戦がレギュラーシーズン最後の試合となるが、西のトップシードを得られるかどうかは『他力本願』となってしまった。

セルティックスは20勝60敗でリーグ最下位に沈むネッツを相手にも手を抜かず、前半だけで18点のリードを奪い、余力十分で勝利した後には、同時刻に行われていたキャブズの試合をロッカールームで観戦し、自分たちが単独1位になる瞬間を見守った。

レギュラーシーズン最終戦はホームでのバックス戦。セルティックスはこれに勝てばキャブズの結果にかかわらずカンファレンスのトップシードを取ることになる。2013-14シーズンには25勝57敗とどん底にあったチームがキャブズを上回るまであと1勝のところまで来た。

西カンファレンスの7位、8位争いは、ヒートがキャブズを破る金星を挙げたものの、7位のペイサーズと8位のブルズがともに勝利。12日の最終戦、ペイサーズは難敵ホークスと対戦する。ホークスはセルティックスを撃破したのに続き、キャブズ相手に2勝して3連勝と絶好調。ここでペイサーズが敗れると大きな波乱になる。