ケビン・デュラント

「彼らはホームでより危険なチームになる」

クリッパーズとのファーストラウンドでは、ホームで2敗を喫したウォリアーズ。しかし、ロケッツとのカンファレンス・セミファイナルでは、シリーズ初戦からオラクル・アリーナで2連勝を飾り、シリーズをリードした。

チームハイとなる29得点を記録し、115-109での勝利に貢献したケビン・デュラントは「前のシリーズでは、ホームで2度負けたから、ホームで勝つのは大事。ただ、相手は彼らのホームでより危険なチームになるから」と、ヒューストンに場所を移して行われる第3戦を警戒している。

この日は、第1戦後に議論になった審判の判定に注目が集まったものの、混乱を招くような場面は見られなかった。ドレイモンド・グリーンは「今日の審判は素晴らしかったと思う」とコメント。「審判の判定のおかげで、どちらのチームもフィジカルなプレーができたし、必要な判定をしてくれた。この2日間、自分が幼い頃から大好きな試合が、バスケットボールについてではなくて、ファウルの判定に関して話題になってしまったのはがっかり」と、続けた。

第2戦では、両チームのエースが試合中に負傷するアクシデントに見舞われた。ロケッツのジェームズ・ハーデンは、第1クォーターにリバウンドを競った際、グリーンの指が目に入って負傷。大事には至らず、第2クォーター序盤に試合に戻って29得点7リバウンド4アシストで終えたが、試合後も眼球が充血したままった。会見では「ほとんど見えなかった。まだぼやけて見える」と、状態を説明した。

一方のウォリアーズでは、ステフィン・カリーが同じく第1クォーターに負傷。ロケッツのセンター、クリント・カペラからボールを奪い取ろうとした際に左手の中指を痛め、激痛に顔を歪めた。カリーは、中指を脱臼。X線検査の結果、骨折箇所は発見されなかったため、外れた関節の位置を元に戻し、テープで固定して試合に戻った。

「こんな風に指を脱臼したのは初めて」と試合後に話したカリーだったが、それでも20得点をマーク。プレーへの影響について聞かれても「プレーできたからね。これからは、痛みに対応しないといけない」とだけコメントした。

第3戦は、ヒューストンのトヨタ・センターで5月4日に行われる。ハーデンとカリーの状態が少しでも上向き、熱戦が繰り広げられることを願うばかりだ。