U15年代を取りまく課題の解消を目指す

日本バスケットボール協会(JBA)は5日、U15世代の競技環境の整備を目的とした『U15カテゴリー中期方針2025』を発表した。

JBAは、近年の中学年代を中心とした部活動の環境変化やクラブチームの増加、行き過ぎた勝利至上主義に伴うU15年代のトラブルについて言及。中学とクラブチーム間の移籍トラブルや、登録チームを逸脱しての競技参加といった事例が発生しているとし、時代に適応した競技環境の整備を進める方針だ。

『U15カテゴリー中期方針2025』の基本方針は「2027年度までの大会の新設」「チーム活動基本指針の導入・義務化」「選手・チーム登録の考え方と全国U15選手権大会の出場要件の改定」「中学校体育連盟加盟チーム・競技者の競技団体登録の義務化の推進」「外国籍選手の競技会出場要件の導入」の5つ。

選手・チーム登録については、最初にJBA登録したチームで3年間活動することを基本とし、大会には登録されたチームで出場すること、『全国U15バスケットボール選手権大会』および予選には年度当初に登録したチームで出場しなければならないが、中学3年生の選手に限って当該年度の8月31日までに移籍手続きを完了すれば出場が認められることなどが盛り込まれている。

また、外国籍選手に関しては2026年度より段階的に出場要件を導入していく。全国U15選手権大会などJBAが主催する競技会に出場が認められるのは、親権者および当該選手において就労ビザおよび家族ビザが発給されている者、難民などにより日本に滞在をせざるを得ない者のいずれかとなる。

なお、みなし日本人(学校またはこれに準ずる教育機関に在籍し、かつ一定の年数以上の日本での在留実績を有する者)についてはこれまでと同様に出場を認められる。