ケビン・デュラント

「最近のケビンは並外れている」と、カーも称賛

4月28日にオラクル・アリーナで行われたロケッツ対ウォリアーズの西カンファレンス・セミファイナル第1戦の主役は、絶好調のケビン・デュラントだった。

直近2試合で合計95得点を記録したデュラントは、ホームでの第1戦でフィールドゴール25本中11本、フリースロー15本中12本を成功させ、35得点5リバウンド3アシスト1スティール1ブロックを記録し、104-100での勝利に貢献した。

ここ5試合で平均40.2得点と絶好調のデュラントと比較できる選手がいるかを聞かれた指揮官のスティーブ・カーは、現役時代にブルズで共にスリーピート(3連覇)を達成した史上最高の選手の一人の名前を挙げ、大絶賛した。

「彼のラストネームは思い出せないんだが、昔、マイケルという選手がいてね」という冗談から始めたカーは、次のように続けた。

「これは冗談だが、最近のケビンは並外れている。この1週間で同じようなことを何度か言ったが、彼は地球上で最も技術に優れたバスケットボール選手。史上最も技術に優れた一人。彼のような選手はいない。あれだけのサイズがあって、ボールをハンドルできて、3ポイントシュートを打てて、パスも出せて、守備も良い。本当に信じられない才能の持ち主だ。クリッパーズとの第2戦に負けてから、彼はスイッチを切り替えて、チームを一つ上のレベルに引っ張ってくれたように感じている。そういうプレーをしてくれている」

ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンは、ロケッツとの第1戦に出場できたが、クリッパーズとのファーストラウンド第6戦で痛めた足首の治療を前日も続けるなど、決して万全ではない。そんな状況のチームを、カンファレンス・セミファイナルというレベルの戦いで勝利に導いたデュラントに、カリーも賛辞を贈った。

「彼は本当に素晴らしいよ。オフェンスでは積極的で、マッチアップを苦にせずシュートを打てている。守備でも存在感がある。チームが何を必要としているかを理解しているようだね。それも、とてつもない自信を持ってプレーできている。常に自信を持ってやっているのは知っているけれど、ここ5試合はすごく気持ちが乗っていると思う」

デュラント本人は、最近の状態を「その時の状況に合わせてやっているだけ。オーダーメードの洋服のようにね」と、表現している。「これまでに選手として多くを学ばせてもらった。今は、学んだことを攻守両面で生かせている気がする。得点や、シュートについては考えていなくて、一つ一つのポゼッションに集中しているんだ」

『事実上の決勝』と謳われているシリーズ第2戦は、4月30日に再びオラクル・アリーナで行われる。