秋田を率いた指揮官ペップ・クラロスが退団「これまでで一番の愛情を感じられた」

2019/04/28
Bリーグ&国内
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秋田ノーザンハピネッツ

家族と離れて暮らすことの懸念から、2年で区切り

秋田ノーザンハピネッツは4月27日、今シーズンをもってジョゼップ・クラロス・カナルスが契約満了でチームを離れることを発表した。

バルセロナ出身の『ペップ』は、自分の国であるスペインを始めヨーロッパだけでなくアメリカ(NCAA、CBA)やカナダなど様々な国でコーチを歴任し、またメキシコ代表のヘッドコーチも務めた。そのバスケットボールのスタイルは、「これまでの経験で自分が効果的だと思うものを積み上げてきたもの」と自ら語るもので、一つの試合、一つのプレーへのインテンシティの追求、チーム全員で戦う選手起用など、秋田に新たなアイデンティティを植え付けた。

B2に降格したチームを立て直し、最短でのB1復帰に成功。今シーズンは激戦のB1東地区で戦力不足は否めずに苦しい戦いを強いられたが、最後まで一つひとつのプレーへの激しさを追求し、残留を勝ち取っている。

秋田での2シーズンはいずれもノルマ達成と呼べるものだが、ペップ自身の家族と離れて生活することへの懸念から退団を決めた。クラブを通じ、ペップはコメントを寄せている。

「秋田で過ごした2シーズンは素晴らしいものでした。日本の文化から多くのことを学びました。秋田のみなさんからこれまでの経験の中で一番の温かい愛情を感じることができました。そしてコーチとして最高と思えるクラブで仕事ができました」

「最も感謝したいのは、私のキャリアの中で最も熱く、温かく支えてくださったファン・ブースターのみなさんです。常に熱心に、そして敬意を持ってサポートしてくださいました。試合の日だけでなく、街の中でも愛されていることを感じることができました。逢いたかった家族の元に戻ることは嬉しいですが、もはや私にとって重要な場所となっているここ秋田を離れる寂しさもあります。秋田で経験したすべての瞬間とその思い出は常に胸の中にありますので、私は永遠に秋田ノーザンハピネッツとみなさんのそばにいると思ってください。ありがとうございます」

現在の地区制が続く以上、秋田は常に激戦の東地区でB1生き残りの危機に晒される。クラブの経営規模から戦力面でライバルに見劣りするのは避けられず、それだけにペップのように限られた戦力をフル活用しつつ、育てながら1試合1試合を勝ちきる指揮官が必要となる。

今オフも多くの選手が入れ替わるであろう秋田で、まずは後任のヘッドコーチ人事が重要事項。クラブがさらに先に進むには、結果を残したペップ以上の人材が求められる。