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復帰初戦は因縁のレブロン・ジェームズとのマッチアップに

3年ぶりにペイサーズ復帰を果たしたランス・スティーブンソンが、早速『らしさ』を発揮している。

ペイサーズと3年契約を結んだスティーブンソンは、4月2日にクイックンローンズ・アリーナで行なわれるキャバリアーズ戦から出場する見込み。ホームでの『再デビュー』は4月4日のラプターズ戦になる。

『USA Today』に、復帰後初のホームゲームについて聞かれたスティーブンソンは「きっと、マイケル・ジョーダンの復帰戦のようになるんじゃないかな」とコメント。そこにジョークのニュアンスはなく、NBA史に名を刻んだ『神様』と自分を同列化する口調だった。

「おそらく、引退を撤回して復帰した選手のように迎えてもらえると思う。きっと会場はすごい雰囲気になるだろうね」と、早くも大言壮語の『ランス節』を炸裂させている。

ホーム再デビュー前に対戦するキャブズには、スティーブンソンと『因縁』のあるレブロン・ジェームズが所属している。ジェームズがヒートに所属した2014年のプレーオフで対戦した際、スティーブンソンが試合中にジェームズの耳に息を吹きかけたシーンは、いまだに話題に上る『珍プレー』だ。

プレーオフ進出に向け負けられないペイサーズ

プレーオフ進出に向け残り試合の戦績が重要になるペイサーズにとっては、もう1試合も落とせない状況が続く。4月1日にはブルズがホークスに106-104で勝利し、ブルズ、ヒート、ペイサーズがともに37勝39敗で並んだ。

順位を決める3チーム間の直接対決を見ると、ブルズが4勝3敗、ヒートが3勝3敗なのに対し、ペイサーズは3勝4敗と分が悪い。現時点では7位ブルズ、8位ヒートとなり、ペイサーズはこのままだとプレーオフ進出を逃すことに。レギュラーシーズン残り6試合、2日のキャブズ戦、4日のラプターズ戦、6日のバックス戦と上位チームとの対戦が続くが、もう負けていられない。

目先の1勝の重みが圧し掛かるペイサーズにとって、キャブズは決して楽な相手ではない。しかし、3月以降ケミストリーの修繕が必要なほど守備に大きな綻びが見られるため、ペイサーズにも勝機はあるはず。さらに、スティーブンソンが執拗な守備でジェームズを苛立たせることができれば、突破口を見いだせるかもしれない。

「危機感が足りない」とエースのポール・ジョージが警鐘を鳴らす状況、ペイサーズが東カンファレンスの強豪だった時期を知るスティーブンソンに求められるものは、決して少なくない。場合によってはプレーオフ1回戦でキャブズと対戦する可能性もあるため、2日の試合にも注目だ。