デイニアス・アドマイティス

「いかにチームに貢献し、勝利をつかみ取るか」

1月11日、アルバルク東京はホームで名古屋ダイヤモンドドルフィンズに61-78の完敗を喫した。

A東京はテーブス海の故障離脱が響き、リーグ戦では群馬クレインサンダーズとサンロッカーズ渋谷との上位対決に4連敗。それでも1月8日の天皇杯では千葉ジェッツ相手に大きな勝利を挙げている。今日の試合ではテーブスが復帰しており、ここで勝って上昇気流に乗るお膳立てはできていた。

だが、試合は立ち上がりから相手のペース。名古屋Dのプレスに苦しみ、スムーズにハーフコートオフェンスに入れない。テーブスもプレータイムの制限があり、後半はプレーしなかった。マンツーマンとゾーンを巧みに織り交ぜる相手のチェンジングディフェンスに対応できず、タフショットを打たされては走られる悪循環に。またサイズで有利なはずが17のオフェンスリバウンドを許すなど、攻守で良いところがなかった。

A東京を率いるデイニアス・アドマイティスは、「一番の敗因は、エネルギーレベルが全く違ったことです。特に出だしから戦う準備が足りず、セカンドチャンス、ファストブレイクから簡単に得点を許してしまいました」と試合を振り返る。

これでA東京はリーグ戦で5連敗。長いシーズンには浮き沈みがあるものだが、アドマイティスはそうは受け止めない。「まずは優勝については一切考えたり口にしないこと。これはロッカールームでも伝えました。我々がやるべきは次の試合にフォーカスすることです。次の40分間、それぞれがいかにチームに貢献し、勝利をつかみ取るかです」と、チームのあるべき姿勢を語り、こう続けた。

「試合が終わったあと、ファンの方が『東京、東京』と言ってくれているのを聞いて、恥ずかしい思いでした」と明かす。「なぜなら、私は正しい仕事をできなかったからです。選手たちを十分にプッシュできなかった。バスケットボール選手やコーチは世界で最も素晴らしい仕事の一つです。それなのに試合でエナジーを出せなかった。それは試合を見に来られたファンの人たちの期待に応える仕事をしていないことになります」

そして「コーチである私は結果について責任を負う立場にあります。だからファンの人たちに今日見せたプレーについて謝りたいです。明日は違う姿を見せます」とリベンジへの強い決意で締め括った。

この指揮官の熱い思いに選手たちがしっかりと応えることができるのか。明日のA東京はシーズンにおける重要な踏ん張りところを迎える。