サンダーは過去8シーズンで7度目のプレーオフ進出が決定
3月29日にアムウェイ・センターで行なわれたマジック戦で、サンダーのラッセル・ウェストブルックがまたも史上初の快挙を達成した。
ウェストブルックは57得点13リバウンド11アシストを記録し、オーバータイムの末に114-106でマジックを破る勝利の原動力になった。そしてこの勝利により、サンダーのプレーオフ進出が確定した。
今シーズン38回目という驚異的なペースでトリプル・ダブルを量産し続けるウェストブルックは、NBA史上初となる55得点以上でのトリプル・ダブルを達成。これまでの最多得点はジェームズ・ハーデンとウィルト・チェンバレンが記録した53得点でのトリプル・ダブルだったが、それを4点上回っての新記録達成となった。
ウェストブルックの個人記録もさることながら、サンダーにとっては球団史上最多得点差からの大逆転勝利。第3クォーター残り5分6秒の時点で51-72と21点ビハインドの状況から試合をひっくり返す原動力は、言うまでもなくウェストブルックだった。
Can't stop ?? at this! More angles of the monster 3 to send it to OT. #hist0ry pic.twitter.com/6HB0CwuGDy
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2017年3月30日
ウェストブルックは第4クォーター残り6分1秒から19得点を記録。鬼気迫るプレーでチームを引っ張ると、3点差(99-102)で迎えた残り7.1秒、ウェストブルックは自陣からボールを運び、ダブルチームを受けながらも右ウィングから3ポイントシュートをねじ込み、試合を振り出しに戻してみせた。
ウェストブルックはオーバータイムにも7得点3リバウンド2アシストを挙げてチームを牽引。まずは最低限の目標だったプレーオフ進出を決めている。
ウェストブルックは試合後「これからも1戦必勝の気持ちを持って進むだけ」とコメント。同じくシーズンMVP最有力候補に挙げられているハーデンの記録を上回り、かつチームをプレーオフにも導いた。今年のMVPレースは、今後数十年単位でも見られないような大激戦の様相を呈している。