名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

中地区2位争いは名古屋Dがリード、残る1枠は三河が優位?

レギュラーシーズンも最終節を残すのみとなったが、チャンピオンシップ進出8チームのうち、まだ2枠が決まっていない。西地区2位と、ワイルドカード下位。この2枠を争うのは4チーム。どのチームにとっても、チャンピオンシップに進出できるかどうかがシーズン全体の成否を分けると言ってもいい。チームのプライドを懸けたラスト2試合、どんなドラマが生まれるのだろうか。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
 31勝(4月の成績 4勝2敗)
 vs福岡(A)
京都ハンナリーズ
 30勝(4月の成績 2勝4敗)
 vs大阪(A)

まずは西地区2位争いから。名古屋Dと京都の上位チームは西地区2位となり、琉球ゴールデンキングスとクォーターファイナルで当たる。現状は名古屋Dが1勝先行しているため、このリードを守ればいいのだが、直接対決では京都に得失点差で負けている。ライセンスが交付されず降格が決まっている福岡が相手だが、その福岡は前節で京都から意地の1勝を挙げている。ホームアリーナではB1の試合がしばらく見納めで、これまでとは違ったパフォーマンスを発揮する可能性があるだけに油断できない。

京都は大阪とのアウェーゲーム。4月に入って2勝4敗と失速しているが、ジュリアン・マブンガとデイヴィッド・サイモンがフル回転するチーム事情を考えれば、水曜ゲームが3週続く過密日程がパフォーマンスに直結した。福岡戦での負けはサイモンがケガでプレー続行不能となったことが直接的な敗因となっており、その回復具合が気になるが、試合間隔が空く今週はそれなりにコンディションを整えることが可能で、大阪に連勝して名古屋Dが取りこぼすのを待ちたい。また、次に説明するワイルドカード下位でのチャンピオンシップ進出のことを考えても、連勝して勝ち星を32に伸ばすことが必要となる。

シーホース三河

シーホース三河
 31勝(4月の成績 4勝2敗)
 vs川崎(H)
富山グラウジーズ
 30勝(4月の成績 3勝3敗)
 vs三遠(H)

西地区2位を取り損ねたチームに加え、三河と富山。この3チームのいずれかがワイルドカード下位でチャンピオンシップに進出し、クォーターファイナルで千葉ジェッツと対戦する。名古屋Dがこちらに回る場合は少なくとも1敗を喫しているわけで、それを考慮すれば最も優位なのは三河ということになる。

ただし、三河が最終節で対戦するのは川崎ブレイブサンダース。唯一、三河だけがチャンピオンシップ進出をすでに決めている強豪と対戦しなければならない。川崎は前節、新潟アルビレックスBBに連敗し、中地区優勝を逃した。4連敗でチャンピオンシップに向かうわけにはいかず、連勝するのはそう簡単ではない。桜木ジェイアールと金丸晃輔、勝ち方を知るベテラン2人のフル回転が今回は求められる。連勝できればベスト、最低でも1勝を挙げれば、タイブレークで名古屋Dと富山には上回ることができる。ただ、32勝止まりで京都に並ばれた場合は、京都がチャンピオンシップへと進む。

三河とのタイブレークで劣る富山は、三遠ネオフェニックスに連勝した上で三河の連敗を待たなければいけない。可能性は低いと言わざるを得ないが、いずれにしてもホームラスト2試合での連勝は必須。三河のラストゲームは金土開催と先行する。先に三河が敗れることがあれば、富山市総合体育館は今シーズン最高の盛り上がりとなるはずだ。

最後に、3チームが32勝もしくは31勝で並ぶ可能性もある。この場合は当該3チーム間のすべてのゲームでの勝率が高いチームが上位となる。『京都、三河、富山』のケースでは、三河(5勝3敗)、富山(3勝5敗)、京都(2勝2敗)となり、『名古屋D、三河、富山』のケースでは、三河(7勝3敗)、名古屋D(4勝4敗)、富山(3勝7敗)と、いずれも三河がチャンピオンシップへと進出する。