145得点で圧勝した次戦でオフェンスが沈黙
現地11月27日、ニックスはアウェーでマーベリックスと対戦し、114-129で敗れた。昨シーズン躍進し、オフにトレードでカール・アンソニー・タウンズを獲得したニックスは優勝候補の一角として開幕を迎えたが、勝ち負けを繰り返し、貯金が増えていない。
今のニックスの大きな課題と言えるのが、安定感の欠如だ。現地23日のジャズ戦ではオフェンスが沈黙し106-121で敗れたが、続く25日のナゲッツ戦は40得点を挙げたOG・アヌノビーを筆頭にオフェンスが爆発し、145-118と圧勝した。
この勝利が波に乗るきっかけと期待されたが、今日の試合は前半でフィールドゴール42本中11本成功と散々なオフェンス。38-60の大量ビハインドで迎えた後半は76得点と猛攻を見せたが、前半の劣勢をひっくり返すことができず、大黒柱ルカ・ドンチッチ不在のマーベリックスに敗れた。
地元メディアの『SNY』 によると、ニックスのトム・シボドーヘッドコーチは「後半になってリズムをつかむことができたが、あまりに大きな穴が空いていた」と前半の出遅れが敗因と振り返る。また、ナゲッツ戦から一変、フィールドゴール15本中3本成功の8得点にとどまったアヌノビーについては次のようにフォローした。
「デンバーでの彼はすべてがうまくいったが、今夜はそうではなかった。彼はとても良い選手で、他の方法でも試合にインパクトを与えることができる。シュートがうまく行かない時は他のことをする。後半の彼は、ディフェンスをする、スクリーンをかけるなどといったところでチームに貢献しようとした。そういう夜も時にはあるものだ」
37得点7アシストと大暴れしたジェイレン・ブランソンは、波が激しいチームのパフォーマンスについて「長いシーズンだ。正直に言って調子の波を抑えて、できるだけ安定しないといけない」と語る。彼が言う通り、82試合という長丁場のレギュラーシーズンで、良い時も悪い時もあるのは致し方ない。とはいえ、今の安定しない状況でカンファレンス上位に食い込むのは難しい。
「これはNBAだ。うまく行きすぎる試合もあれば、逆に何をやってもダメな試合もある。ただ、ジェットコースターのようではいけない。安定しないといけないんだ」
まだシーズンの4分の1が終わった段階ではあるが、ニックスが優勝するためにはブランソンの危機感をチーム全員が共有していく必要がある。