マジック

写真=Getty Images

「開幕前から俺たちの力は疑われていた」

4月13日にトロントで行われた第1戦を終えた会見で、マジックのDJ・オーガスティンは「俺たちは絶対にあきらめないチーム」と語った。第1戦はまさにこの言葉通りの展開で、オーガスティンの決勝3ポイントシュートによりマジックが114-111で先勝している。

チーム力では東カンファレンスの2位でレギュラーシーズンを終えたラプターズが上だが、レギュラーシーズンのラスト31試合で22勝9敗を記録し、7年ぶりにポストシーズンの切符を掴んだマジックには勢いがある。

試合序盤から互いに一歩も退かない攻防が続き、101-101の同点で迎えた残り4.2秒、オーガスティンはマルク・ガソルが後ろに半歩下がった瞬間を見逃さず、トップ・オブ・ザ・キーからの3ポイントシュートをねじ込んだ。

敵地で大きな1勝を挙げた後、冒頭の会見でオーガスティンは「開幕前から俺たちの力は疑われていた。この場に自分たちがいることを予想した人は一人もいなかった」と続けた。

「でも、俺たちはお互いの力を信じている。このチームは家族のようなもの。絶対にあきらめない。ディフェンスでも戦い、オフェンスでもボールをシェアしている。ハードにプレーするチームなんだ」

セブンティシクサーズとの第1戦に勝利したネッツと同様に、マジックもアップセットを起こす上で重要な敵地での勝利を第1戦でモノにした。

ただ、ラプターズに焦りは見られない。これまでもラプターズはプレーオフシリーズの初戦を落とす傾向が強く、過去に戦ったシリーズ初戦の戦績は2勝14敗で、負けた試合の方が圧倒的に多い。とはいえ、4月16日の第2戦には勝って勝敗をイーブンに戻したいところ。第2戦も、両チームの気持ちがぶつかり合う激しい試合になりそうだ。