デイミアン・リラード

リバースHCは「レイ・アレンを思い出させる」

現地18日、バックスはロケッツと対戦した。最後までもつれる接戦の中、デイミアン・リラードが残り3秒に決勝レイアップを沈め、バックスが101-100で激闘を制した。この勝利でバックスは今シーズン5勝目を記録。開幕から1勝6敗スタートと大きく出遅れたが、ここ4試合で3勝を挙げている。

持ち前の勝負強さで勝利を沈めたリラードだが、この試合は3ポイントシュートが6本すべて失敗、フィールドゴール18本中わずか6本成功の18得点と本調子ではなかった。ただ、何度も接戦の終盤にビッグショットを決めてきたベテランは、自身がシュートを打つことにためらいはなかった。試合後のオンコートインタビューで、リラードはこう語る。

「ああいう場面ではアグレッシブにアタックを続けないといけない。レイアップはリングから嫌われ、3ポイントシュートは入らなかった。でも、自分の意志を貫いて、自分らしくプレーしないといけない。(決勝点の前のポゼッションで)僕はステップバックのシュートをミスした。その後、ヤニス(・アデトクンポ)がボールプッシュをしている時、僕を見たのでパスが来るのはわかっていた」

そして最後のシュートについては「自分がシュートを決められると分かっていた。何が起きても自信を持ってプレーしないといけない。時にシュートは入るし、入らない時もある。そして今夜は入ったね」と、強い気持ちでアタックした結果がもたらしたと続けた。

バックスのドック・リバースヘッドコーチはリラードの勝負強さについて、かつてバックスでも活躍し、リバース自身がセルティックスの指揮官だった時に同僚だった名シューターのレイ・アレンを引き合いに出して言った。

「レイがシュートを決まらない試合でも、1本入れば(大事な場面で)彼に任せたくなるものだったが、デイミアンに対しても同じような気持ちだ。彼は調子が良くても悪くても自分が最後のシュートを打つべきという信念を持っていて、実際に彼は何度も重要なシュートを決めてきた。何本かは知らないけど、彼はキャリアを通して他のどの選手よりもビッグショットを決めている。本当に素晴らしいことだ」

ここ4試合でバックスが唯一黒星を喫したホーネッツ戦は、バックスリードの終了間際、ホーネッツのラメロ・ボールが自らバランスを崩して転んだプレーをファウルと判定されてフリースローになったという、誤審ゆえの不運な逆転負けだった。チームは今、明らかに調子を取り戻しつつある。