ダルトン・コネクト

レブロンもデイビスも絶賛「思い切って打ってほしい」

現地11月16日のレイカーズvsペリカンズで、レイカーズは八村塁とキャム・レディッシュを欠いていたが、ペリカンズはさらに悲惨な状況だった。エースのザイオン・ウイリアムソンを始め、CJ・マッカラム、CJ・マッカラム、ハーバート・ジョーンズ、トレイ・マーフィー三世、ホセ・アルバラードにジョーダン・ホーキンズが欠場。8人ローテのうち3人は2ウェイ契約の選手で、ブランドン・イングラムが32得点を挙げても層の薄さはカバーできなかった。

それでも残り2分の時点でイングラムの3ポイントシュートで97-95と逆転したのだから、大健闘したと言える。だが、その直後にレブロン・ジェームズに3ポイントシュートを決め返されると、そこで力尽きてしまった。

レブロンは21得点7リバウンド5アシスト、アンソニー・デイビスが31得点14リバウンドと、レイカーズではチームを引っ張るべき選手が攻守に活躍した。それでも試合後のレブロンは、ルーキーのダルトン・コネクトへの称賛に言葉を費やした。「もう彼の活躍は驚きじゃないよ。シュート力では誰が相手でも互角以上の戦いができる。素早くシュートを放つし、3ポイントシュートを決めたかと思えばゴール下に飛び込んでフィニッシュする運動能力もある。塁とキャムを欠いている今は特に、彼のような選手の活躍はチームにとって大きな意味を持つ」

デイビスも同様に、コネクトへの信頼をこう語る。「シュートすればすべて決まるような気がしているよ。だからチャンスなのに打たないとイライラする。ディフェンスもパスもできるオールラウンドな選手だけど、ノッている時間帯はとにかく思い切って打ってほしい。彼のエネルギーがチームを押し上げてくれる」

コネクトは1巡目17位指名のルーキーだ。開幕前と開幕直後まで話題を独占していたブロニー・ジェームズがGリーグに送られると、開幕からコンスタントに試合に出続けているコネクトに注目が集まるようになった。まだチーム内の序列がはっきりと固まっていない中、プレータイムが定まらない起用法でも着実に結果を残した彼は、開幕8試合目のグリズリーズ戦で初めて先発に抜擢され、今回のペリカンズ戦が3度目の先発だった。

現在は様々な選手の組み合わせをテストする中で、ディアンジェロ・ラッセルがスタメンを外れており、この試合ではオースティン・リーブス、マックス・クリスティとの3ガードにレブロンとデイビスが先発した。コネクトはどんな起用法であってもシュート力を中心に、運動量を生かしたディフェンス、スペースを作り出すバスケIQ、プレーメークを組み合わせてベテランのような堅実さで結果を残している。

フィールドゴール17本中10本成功の27得点。レブロンのようなスタッツを残し、勝利に大きく貢献したコネクトは、アグレッシブな自分のプレースタイルをこう説明する。「いつだってシュートを打とうと思ってコートに立つ。だから無茶なタフショットを打ってしまうこともある。いや、ほとんどがタフショットなのかもしれない。でも、それはレブロンやAD(デイビス)が僕の背中を押してくれるからだ。彼らの励ましのおかげで僕は思い切ってプレーできている」

「トレーニングキャンプにプレシーズンの試合を通して、彼らがどのように動いてどこにポジションを取り、どんなプレーをするかを必死に観察して、そこから学ぼうとした。質問もたくさんした。それが今のパフォーマンスに役立っていると思う」

指揮官JJ・レディックもまた、23歳の新戦力を惜しみなく称賛した。「彼は優れたシューターであることを示した。プレータイムが伸びたことで、自然とリズムに乗りやすくなるし、得点も伸びる。今日、彼のためのセットを用意したのは1回か2回だけ。それでも彼はオフェンスの流れを上手く利用して得点を伸ばした」

ルーキーが開幕からわずか13試合でNBAのリズムと激しさに順応し、これだけ活躍できるのは素晴らしいこと。ベテランの多いチームに刺激を与えているという意味でも、コネクトがレイカーズにもたらす効果は大きい。