12得点12リバウンドの活躍、古巣への勝利は「いつも最高の気分だよ」
現地13日、マジックはホームでペイサーズと対戦し94-90で競り勝った。マジックは3勝1敗と上々のスタートを切るも、その後は大黒柱であるパオロ・バンケロの故障離脱も響き、アウェー5連戦を全敗してしまう。それでも、この試合を含めて4連勝と持ち直し、これで7勝6敗と白星を選考に。
マジックは第1クォーターで攻守に精彩を欠き、18-27と出遅れてしまうが、ここから29得点を挙げたフランツ・バグナーを軸に第3クォーター終了時点で68-72と接戦に持ち込む。そして第4クォーター、マジックは開始から13-0のランの猛攻で一気に主導権を握ると、最後までリードを保ち逃げ切った。
フランツと共に勝利の立役者となったのが、センターのゴガ・ビターゼだった。12得点12リバウンドのダブル・ダブルを達成した25歳のビターゼは「ここ数日、インディアナに勝つことを祈っていた」と喜びを語る。
このようにビターゼがペイサーズ戦を重要視していたのは、NBA入りの2019-20シーズンから2022-23シーズン途中まで在籍していた古巣だからだ。ペイサーズ時代のビターゼは主力の地位をつかむことができず、2023年2月9日に放出された。その数日後、マジックに拾われる形でNBAのキャリアを継続している。
多くの選手は不遇の時代を過ごした古巣に対し、感情的なコメントでの言及を避ける。だが、ビターゼは見返してやりたいという気持ちを前面に押し出した。「(ペイサーズ相手の勝利は)いつも最高の気分だよ。3年半過ごしたチームから離れるのは、神が決めたタイミングだったと思う。彼らを相手に何回勝っているか分からないけど、たくさん勝っているしうまく行っているね」
ビターゼは時に過剰とも思える闘志満点のプレーを見せるが、マジックのジャマール・モーズリーヘッドコーチは気に入っているようだ。「彼はチームに勢いをもたらしてくれた。ちょっと血の気が多いところがあるけど、私たちはそれでいいと思っている。これも彼の一部だ。彼は少し尖ったプレーをしていて、それが今夜は大きな助けになったと思う」
ここまでビターゼは9試合出場で平均7.6得点、6.8リバウンドと共にキャリアハイの成績を残している。バンケロ離脱という大きな危機の中でマジックが巻き返せているのは、彼のゴール下での貢献も大きい。