グリーンはスタックハウスACについて「ディフェンス面で僕たちに情熱と責任感を与えてくれる」

ウォリアーズは現地29日、30日とペリカンズ相手にアウェーで連戦を行った。その前のクリッパーズ戦で負傷したステフィン・カリーを欠く中、残ったメンバーがステップアップし初戦を124-106、2試合目を104-89と共に15点差以上の大差をつけて連勝を成し遂げた。

これでウォリアーズは4勝1敗。このスタートダッシュを導いた一番の要因はディフェンスだ。まだ始まったばかりとはいえ、昨シーズンは15位(114.5)だったディフェンシブレーティングが、現地30日終了時点でリーグ2位(99.1)となっている。ここまで対戦相手に恵まれてきた面も否めないが、それでも守備の質が上がっているのは間違いない。

そしてドレイモンド・グリーンは、守備強化の立役者として今シーズンからアシスタントコーチに加わったジェリー・スタックハウスACの働きを称えている。49歳のスタックハウスACは1990年代後半から2000年代後半にかけて活躍。ピストンズ時代はオールスターに選出され、2000-01シーズンには平均29.8得点を記録している。そしてマーベリックスではリーグ屈指のシックスマンとして奮闘していた。2013年に現役を引退すると、2015年にラプターズのアシスタントとしてコーチ人生をスタートし、過去5シーズンにわたってNCAA1部のヴァンダービルド大でヘッドコーチを務めていた。

グリーンは「彼はディフェンス面で僕たちに情熱と責任感を与えてくれる」とスタックハウスACの影響について語る。また、守備の決まり事にいくつか変化が起こっているが、それがスムーズに浸透している理由をグリーンは次のように見ている。

「彼がチームに来て、これまでと違うルールを導入した。そのことにみんな懐疑的なところはあったけど、彼は間違ったことをすると毎回、声を大にして修正する。あのように自信に満ち溢れて、大きな存在感で指導されたら、選手としては信じるしかないね」

さらにグリーンは「これまでになかった守備の自信が、彼によってもたらされている。より重要なことは、ここ数年欠けていた守備の信頼性が上がること。彼はオフェンスについて全く話さない、守備についてだけだ」とすでに大きな信頼を寄せている。

現役時代、スコアラーとして名を馳せていたスタックハウスACだけに、現在ディフェンスの名参謀になっていることに驚く往年のファンもいるかもしれない。今の勢いを維持するためにも、これからスタックハウスACによってウォリアーズの守備がどこまでレベルアップできるの楽しみだ。