「僕はおそらくチームで最も競争心のある選手だ」
セルティックスは現地10月28日、ホームでバックスと対戦。ベンチスタートのペイトン・プリチャードが3ポイントシュート12本中8本成功の28得点と大暴れし、119-108で勝利を収めた。これでセルティックスは開幕4連勝だ。
3点ビハインドと互角の展開で前半を終えたセルティックスは、第3クォーターに盛り返して8点リードと一歩前に出る。そして第4クォーター序盤、この日30得点を挙げたジェイレン・ブラウンの活躍などにより、リードを一気に15点にまで広げる。バックスもデイミアン・リラードの奮闘などで食らいついていくが、セルティックスは高確率でシュートを決め切って2桁リードを維持する盤石の試合運びで、付け入るスキを与えずに逃げ切った。
プリチャードによる1試合8本の3ポイントシュート成功は、ベンチスタートからの記録としてはエディ・ハウスに並ぶチームタイ記録となる。本日のヒーローは、自身の活躍についてチームプレーのおかげと強調する。
「僕たちがドライブ、キックアウトからシンプルなパスといった正しいプレーをできれば、シュートは入るものだ。僕はただ適切にプレーを読んで、どんな状況でも自分のシュートのタイミングだったら打つだけだよ」
プリチャードは、クォーター終わりに残り時間が少ない状況からボールを運んでブザービーターを決めることを得意としている。そしてこの試合でも第3クォーターの終了間際、自陣からボールプッシュして見事に3ポイントのブザービーターを決めチームに勢いを与えた。
この一撃をプリチャードは振り返る。「ああいう場面で決めるために僕はプレーしている。残り6秒からシュートを打てる場所まで移動して打つことができた。ブラックアウトのような状況で相手の注意が散漫になっていた。そして僕にとっては(シュートを打つ)十分な時間だったよ」
ジョー・マズーラヘッドコーチは「ペイトン(プリチャード)のおかげだ。多くの選手はあの状況でシュートを打たないが、彼は打ち切ることにプライドを持っている」と称える。「彼は試合にインパクトを与えられるさまざまな方法を見つけている。今日はシュートとディフェンスで、時にはそれがパスのこともある。彼は競争心の高い選手で、僕は彼のプレーを見るのが好きなんだ」
この指揮官の評価について、プリチャードは「僕はおそらくチームで最も競争心のある選手だ。どんなことに対しても負けるのは嫌いだ。すべてにおいて勝ちたい。練習中でも勝ちたい。だからこそ今、僕はこの場(NBA)にいられると思う」と語った。
NBA4年目となった昨シーズン、プリチャードは控えガードとして自己ベストの平均9.6得点を記録。今シーズンはまだ4試合を終えたばかりだが、2試合目以降は15得点、19得点に今日の28得点と2️桁得点を続けている。
シックスマンとして存在感をさらに高めている彼は、自身の役割をこう語る。「毎試合、特にベンチからチームにエナジーを与えたい。長いシーズン、時に先発のエナジーが低いこともあるかもしれない。そういう時、僕が責任を持ってチームに勢いをもたらしたい」
実際、彼の闘志あふれるアグレッシブなプレーは、相手から嫌がられつつも敬意を持たれている。バックスのドック・リバースヘッドコーチは、「彼はタフで、相手をイライラさせる選手だ。ガッツがあって賢い。彼はバスケットボールをよく知っていて、あのチーム(セルティックス)にぴったりな選手だよ」と評する。
今シーズン、プリチャードが注目を集める機会が増えたとしてもそれは決して驚くべきことではない。