ヤニス・アデトクンボ

写真=Getty Images

コービーからの助言で意識に変化

今シーズン序盤から東カンファレンスの先頭を走ってきたバックスが、ついにカンファレンス首位を確定させた。

4月4日に敵地でセブンティシクサーズと対戦したバックスは、ヤニス・アデトクンボが45得点13リバウンド6アシスト5ブロックを記録し、128-122で勝利した。カンファレンス首位、そしてリーグ首位のバックスは、プレーオフを通じてホームコート・アドバンテージを得られることとなった。

試合後、ホームコート・アドバンテージについて聞かれたアデトクンボは「重要だね。昨シーズンはセルティックスに(ファーストラウンド)第7戦で負けて敗れた。もし自分たちにホームコート・アドバンテージがあったら、きっと次のラウンドに勝ち進むことができていたと思う」とコメント。この日もシクサーズのジョエル・エンビード(34得点13リバウンド13アシスト3ブロック)とモンスター級のマッチアップを繰り広げたアデトクンボは、シーズンMVP候補の一人としても注目されている。シーズンを通してエースの役割を務め、チームの首位が確定した今、キャリア初の栄冠が近づいたと言っても過言ではないだろう。

アデトクンボは、昨年のオフに練習したコービー・ブライアントからの助言のおかげで考え方が変わったという。

「コービーのような人から、『MVPを狙え』と言ってもらえたら、意識も変わるよ。自分にもやれると思えるからね」

59勝20敗のバックスは、残り3試合で年間60勝に到達する可能性が高い。ロケッツのジェームズ・ハーデンもNBA史に残る驚異的なパフォーマンスを続けているが、この分だと、MVPレースはアデトクンボが制するのではないだろうか。