ステフィン・カリー

写真=Getty Images

ここ9試合での成功率は驚異の51.4%

ステフィン・カリーは、今年のオールスターブレーク以降、3ポイントシュートの不調が続いた。一時は成功率が36.6%(キャリア成功率は43.6%)にまで落ち込んだが、ここ9試合では1試合5本以上、トータル109本中56本を成功(51.4%)させ、復調している。

短期間で成功率を急上昇させられた要因について『The Athletic』に聞かれたカリーは、「コンタクトレンズを着けてプレーするようになったんだ。本当だよ」と語った。カリーによれば、これまでも円錐角膜と呼ばれる症状に苦しむことがあり、物が二重に見える、あるいは眩しく見える症状を抱えたままプレーしていたという。この疾患は遺伝的なもののようだが、幸い症状は軽く、手術を必要とするほどではないとのこと。

たしかに言われてみれば、カリーは頻繁に目を細めてシュートを放っていた。おそらく、見えにくくなった状態を調節するため、自然に目を細めてフォーカスを合わせようとしていたのだろう。だが、コンタクト着用による効果は目に見えて数字に表れている。新しい目を手に入れたような気分かと聞かれたカリーは「その通りなんだ。世界がしっかり見えている感じだね」と答えた。

最近の復調により、今シーズンのカリーの年間3ポイントシュート成功数は、キャリア2位の340本にまで到達した(1位は2015-16シーズンの402本)。ウォリアーズは、4月2日に西の首位を争うナゲッツとの天王山にも勝利して首位をキープ。まもなくプレーオフが開幕するが、クリアーなビジョンを手に入れたカリーと同様、スリーピート(3連覇)達成に向け、視界は良好だ。