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6年連続ファイナル進出も2013年以降はMVP落選が続く

レギュラーシーズンMVPはジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルックを筆頭とする大混戦で、誰がMVPに相応しいかの議論が尽きない。だが、これに異論を唱えるのがキャバリアーズのリチャード・ジェファーソンだ。彼に言わせれば「レブロン・ジェームズ以外にあり得ない」のである。

67試合を終えた時点でレブロンの平均スタッツは26.0得点、8. 8アシスト、8.4リバウンド。フィールドゴール成功率54.2%、3ポイントシュート成功率38.5%を記録。しかも、1試合の平均出場時間は昨シーズン(35.6分)を約2分上回る37.5分に到達している。これはケビン・ラブなど主力の負傷離脱を彼が埋めているため。さらにキャブズは45勝22敗で東カンファレンス首位に立っている。

これだけのパフォーマンスを見せているにもかかわらず、MVPレースにおいてはハーデンとウェストブルック、さらにはカワイ・レナードの後塵を拝している。これに納得がいかないジェファーソンは、『Fox Sports』に対し次のように語っている。

「レブロンがあまりにも偉大なことをやり続けているので、みんな麻痺してしまった。皆はきっと『レブロンは過去に同じことをしている。でもウェストブルックがやっているのを見るのは初めて』という感じなんだろう」

実際、レブロンがどれだけのスタッツを残したとしても、もはや誰も驚かない。レギュラーシーズンMVPは、2009年からの5年間で4度受賞しているが、その後は受賞から遠ざかっている。レブロンはMVPレースを気にすることなく、『NBA史上最高の選手』という自らの目標に向かって歩み続けている。気付けば、他のスター選手とは違う次元にたどり着いた、そう言えなくもない。

その最たる例は、マイケル・ジョーダンも、コービー・ブライアントも、その他レジェンドも成し得なかったNBAファイナルでの1勝3敗からの大逆転優勝だ。

ジェファーソンは言う。「レブロンが偉大なプレーヤーだと認めない者はいない。素晴らしいプレーを長く続けていて、チームメートの力を引き出し続けている。6年連続してチームをNBAファイナルに導いている。その結果、今さら彼のすごさを語る必要がなくなってしまい、別の話題が必要になっているんだ」