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サンダーの強力デュオがスプラッシュブラザーズを撃破

レギュラーシーズンを3位の成績で終了しプレーオフに進んだサンダー。準決勝ではスパーズを死闘の末に破った。2011-12シーズン以来のファイナル進出をかけ、王者ウォリアーズとの大一番を迎えることになった。

強い意気込みで試合開始を迎えたサンダーだが、ウォリアーズの堅守の前になかなか自分たちのリズムを作れない。前半はケビン・デュラントが15得点と気を吐くも、ラッセル・ウェストブルックが10本打って1本しかシュートを決めることができず、わずか3得点と振るわない。

一方のウォリアーズは、クレイ・トンプソンが両チームトップの19得点を挙げる活躍。ケガから完全復活を遂げたステファン・カリーも、第2クォーター終了時に3ポイントのブザービートを決める好調ぶり。ハーフタイムの時点では、ウォリアーズの順当勝ちと誰もが思う試合展開だった。

しかし、ここからサンダーの反撃が始まる。ウェストブルックが、第3クォーターだけで19得点の荒稼ぎ。脇を固める選手たちも高確率でシュートを沈め、ターンオーバーを重ねる相手にみるみる点差を縮めていく。残り9秒でデュラントがミドルシュートを沈め、85-88と3点差にまで詰め寄り最終クォーターを迎えることとなった。

運命の第4クォーター、開始早々にデュラントが3ポイントシュートを決めて同点に追い付く。さらにシックスマンのディオン・ウェイターズの連続シュートやスティーブン・アダムズのシュートが決まり、一気に逆転して8点のリードを奪うも、ここからウォリアーズが猛反撃。残り2分1秒のところでハリソン・バーンズにシュートを決められ、101-100とリードを1点差にまで縮められる。

ここからは互いにオフェンスにミスが出るが、アダムスがフリースローを確実に2本決め、デュラントのミドルシュートで再び突き放す。ウォリアーズはファウルゲームに持ち込むが、ウェストブルックは4本中3本のフリースローを決める。もう後がないウォリアーズはカリーの3ポイントシュートに託すが、残り10秒と7秒で放たれた2本のシュートがいずれもリングに弾かれ、サンダーの先勝が決まった。

スタッツだけを見れば、強力コンビ対決はほぼ互角であった。しかし、終盤でのプレーの質においては、サンダーの強力デュオがスプラッシュブラザーズを凌駕。その差が勝敗を分けた。

サンダーは先発の4人がダブル・ダブルの成績を収め、控えの選手も要所で力を発揮した。これまで2枚看板の攻撃力頼みのチームだったサンダーが、このところ試合を重ねるごとにチームとしての完成度を高めている。敵地での先勝は大きい。絶対王者相手のアップセットは実現するのか、今後の対戦も楽しみだ。