宮下希保10月11日のWリーグ開幕に向け、富士通レッドウェーブがメディアデーを行い、トヨタ自動車アンテロープスから新加入した宮下希保が取材に応じた。フィジカルを生かした4番ポジションとしてのプレーに加え、アウトサイドからの仕掛けや自身が起点となったオフェンスにもチャレンジ。プレーヤーとしての幅を広げようとしている26歳に、新天地で迎える開幕に対する思いを聞いた。

「ドライブのプレーももっともっとやっていかなきゃ」

──富士通への移籍を決断した理由を聞かせてください?

いろいろあるんですが、
同じポジションの宮澤夕貴選手からもっと学びたいと思ったのが大きかったのと、町田瑠唯選手、宮澤選手、林咲希選手らと一緒にやってみたいという思いもありました。そして、チーム全員で戦う富士通のバスケットをしてみたいと思って、移籍を決めました。

──チームの印象を聞かせてください。

率直にすごく楽しいです。これまで所属していたチームとはまた違ったプレーも含め、本当にいろんなことに挑戦させてもらっています。まだまだですが、挑戦させてもらっていることをすごく楽しみながら日々練習させてもらっているという感じです。メンバーも本当にポテンシャルや運動能力が高くて、このチームで試合に出ることは簡単なことじゃないなと思いました。本当にいろんなことに気付かされています。

──元々仲の良い選手や、チームに溶け込む上で頼りにしている選手はいますか?

江良(萌香)はアイシン時代の同期で、チームが離れても本当に仲良くしていたのですごく心強かったです。赤木(里帆)も同い年でU18のときのチームメートでもあったので、その2人には助けられました。

──このシーズン、ご自身はどのような役割を果たしたいですか?

アイシンやトヨタでやっていた、スクリーンをかけたり、チームのズレを作ってチームプレーに絡むという役割はすごく好きなんですけど、
富士通ではプラスで個人技をもっと磨いて、ここっていう時に点数を取れる選手になりたいと思っています。まだまだ練習中なんですが、シーズンを通して意識しながら頑張っていきたいです。

──町田選手は、宮下選手が合わせのプレーと自ら攻めるプレーをバランスよく発揮できるようにしたいとおっしゃっていました。

『FIBA女子バスケットボールリーグアジア2024』が終わってから自分でもいろいろ考えています。トヨタは核となる選手が多くて、そこに自分が合わせるという感じでしたが、富士通は自分と同じく合わせるタイプの選手が多いので、町田選手が言う通り、自分も仕掛けなきゃいけないと感じました。最終戦では少し3番ポジションでプレーさせてもらいましたが、ドライブのプレーももっともっとやっていかなきゃいけないなと思いました。

──4番ポジションとしては、どのように強みを発揮していきたいですか?

昨シーズンに富士通が優勝した要因の一つは、中村(優花)さんの泥臭いプレーだったと思います。自分は中村さんとはタイプの異なるプレーヤーではありますが、泥臭い部分をやらなきゃいけないという意識はトヨタにいる時から継続して持っています。そこに加えて、3ポイントシュートを打ったり、外から攻撃を仕掛けるパターンを増えていけたらと思っています。