新体制ながらも静岡スタイルを研ぎ澄ます
B2昇格初年度となった昨シーズンは、29勝31敗で西地区4位。最終戦までもつれつつも、終盤の連勝によって滑り込みでプレーオフ進出を果たした。クォーターファイナルでアルティーリ千葉に敗退となったが、十分な成果を挙げたと言えるシーズンに。今オフはヘッドコーチが交代し、7選手が退団。フレッシュなロスターが揃う。
川崎ブレイブサンダースでプレーしていた地元出身の増田啓介の獲得は、チームにとってポジティブなものになるだろう。さらに佐藤武、陳岡燈生、鍋田隆征と3人の成長著しいルーキーがチームに勢いを与える。インサイドでは、帰化選手としてバローン マーテルが加入し厚みが増した。直近スペイン1部リーグでプレーしたニュージランド代表選手のフィン・ディレイニーも加入し、戦術にも幅が持てそうだ。
指揮を執るのは、アルバルク東京で9シーズンに渡りアシスタントコーチを務めた森高大ヘッドコーチ。日本トップクラスのチームカルチャー作りに携わっていた経験をもとに、チームをどう導くのか注目だ。
スタッツ
予想スタメン
シーズンは3ポイントシュート成功率がリーグ2位、オフェンシブレーティングはリーグ5位とオフェンス面での好調が目立った。今シーズンはチームコンセプトである攻撃的なディフェンスを仕掛けられるかに注目だ。ディフェンス能力の高い選手が揃っており、いかに一丸となってチームディフェンスを遂行できるかがカギとなる。若い選手や新加入の選手も多いため、シーズンを通じた成長にも大きく期待できる。
所属選手一覧
『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
ジョン・ハーラー
昨シーズンはプロキャリア2年目かつ初の日本でのプレーとなったが、チームの躍進に大貢献。平均14.2得点、10.9リバウンド、1.9アシストとチームの中心を担った。インサイドプレーは相手の脅威となり、セカンドチャンスポイントはリーグ3位を記録。昨シーズンの経験を経て、ディフェンスの進化も期待できる。
【若手選手】
陳岡燈生
昨シーズンは特別指定選手として越谷アルファーズでB1昇格を経験。ボールハンドリングからのアタックが魅力で、越谷でも外国籍選手とのピック&ロールから何度も決定機を演出していた。サイズがあるコンボガードで、高確率なアウトサイドシュートもある。ルーキーシーズンながらブレイクは必至だ。
【新加入選手】
増田啓介
世代を代表する選手が地元凱旋。直近2シーズンは出場機会が限られていたものの、ポストアップから見せる華麗なステップは健在。日本人ウイング選手としては十分なサイズがあることから、ディフェンスでの期待も大きい。川崎という歴史あるクラブでプレーしていたこともチームに良い影響を与えてくれるだろう。