信州ブレイブウォリアーズ

継続してきたスタイルを貫きながらも、オフェンス面では強力補強

昨シーズンは前年まで主力を務めていた選手の退団が相次いだ上、シーズン中に外国籍選手の離脱もあり、10勝50敗と最後まで戦績が振るわずB2で新シーズンを迎えることになった。継続選手の発表以降、なかなか新加入選手のリリースが出ないヤキモキしたオフを過ごしたファンも多かっただろうが、ふたを開けてみればサプライズなロスターが揃った。

なんと言っても目玉はペリン・ビュフォード(島根スサノオマジックから移籍)の獲得。B1で最も支配力を持った選手の1人であるビュフォードの加入によって、特にオフェンス面で大きなインパクトを与えてくれるだろう。さらにB2 MVPにも輝いたことがあり、B2通算得点数トップのテレンス・ウッドベリー(熊本ヴォルターズから移籍)、オリンピックを経験したビッグマンの渡邉飛勇(琉球ゴールデンキングスから移籍)、ディフェンス力や勝負強さに定評がある仕事人アキ・チェンバース(サンロッカーズ渋谷から移籍)を獲得するなど、今シーズンにかける本気度がうかがえる補強となった。ヘッドコーチは引き続き勝久マイケルが務め、これまで積み上げてきたスタイルに、さらなる進化が感じられるシーズンが始まる。

スタッツ

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予想スタメン

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オフェンス面でのステップアップはロスターからも期待できるが、やはり信州の信条はチームディフェンス。カテゴリーが変わったB2においても、いかに全員で強度の高いディフェンスを遂行できるかが勝負の鍵となってくる。オフェンスでは、試投割合がリーグ2番目に高いものの成功率はリーグワーストに沈んだ3ポイントシュートを効果的に決められるかに注目。外国籍選手に頼らず、全員でグレートショットをクリエイトすることが望まれる。

所属選手一覧

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『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』

ペリン・ビュフォード

※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。

ペリン・ビュフォード(平均34.2分出場、22.6得点、9.5リバウンド、7.4アシスト)
2シーズン連続でレギュラーシーズンベストファイブに入り、得点王を獲得。平均22.6得点、9.5リバウンド、7.4アシスト、1.8スティール、1.3ブロックを記録し、主要5部門でリーグトップ5に入った。プレーだけでなく、勝者のメンタリティでもチームにポジティブな影響を与えてくれるだろう。

【若手選手】

小玉大智

小玉大智(平均8.2分出場、1.9得点、1.0リバウンド、0.3アシスト)
咋オフ、練習生から選手契約を勝ち取り、デビュー戦では3ポイントシュートを4本すべて成功させて12得点を挙げる活躍を見せた。シーズンを通じてローテーションを勝ち取るまでには至らなかったものの、ケガ人が多かったチームを支えた。ハッスルプレーで会場を沸かし、よりステップアップする姿に期待したい。

【新加入選手】

渡邉飛勇

渡邉飛勇(平均4.5分出場、1.2得点、1.1リバウンド、0.2アシスト)
パリオリンピックのフランス戦でルディ・ゴベアをブロックしたシーンは、後世まで語り継がれる彼のハイライトになるだろう。身体能力は申し分ないものの、これまでのキャリアはケガに泣かされている印象がある。琉球ゴールデンキングス時代よりも重要な役割を与らえれるであろう今シーズンは元気に駆け抜けてほしい。