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デュラントの離脱が響き攻守ともに歯車が噛み合わず

西カンファレンス首位のウォリアーズと東カンファレンス2位のセルティックスの対戦。序盤はクレイ・トンプソンの連続得点、ステフィン・カリーの3本のフリースローでウォリアーズが10-2とリードするも、すぐさまアイザイア・トーマスに3本のフリースローを入れ返され流れを切られてしまう。

3点リードで第2クォーターをスタートしたウォリアーズは、スモールラインナップの時間帯にハイ&ローを駆使されインサイドを攻め立てられ、ターンオーバーからケリー・オリニクに連続で走られ逆転を許す。互いに流れを奪い合う接戦は、74-72とウォリアーズがわずかながらリードして最終クォーターを迎えた。

ところがここで、ウォリアーズは突如歯車が狂い出す。ターンオーバーを連発し、シュート精度も上がらってこない。最初の得点が決まるまでに3分半を要し、その間にセルティックスに逆転を許す。カリーが何もないところでボールをファンブルするなど自滅する展開。その後、ジェイ・クロウダーに連続で3ポイントシュートを決められて差は広がる。

流れを掴んだセルティックスはディフェンスでもよく足が動き、個々が1対1でも簡単に抜かれずタフショットを打たせていく。

攻め手をなくしたウォリアーズはオフェンスの立て直しを図る時のパスをエイブリー・ブラッドリーに狙われパスカットから速攻を食らう。カリーがまたしてもボール運びでスティールされるなど、らしくないプレーが続き0-15のランで一気に突き放される。

セルティックスはオフェンスリバウンドに絡み、ルーズボールを最後まで追いかけポゼッションを守り、最後は得点につなげるなど、見事な集中力でウォリアーズを撃破した。最終スコアは86-99。第4クォーターだけを見ると27-12とセルティックスが圧倒。ウォリアーズは8ターンオーバー(セルティックス0)を犯した。

トーマスがゲームハイ(タイ)の25得点を記録。ベンチから登場したオリニクが17得点5アシスト3スティールと効果的な働きをした。敗れたウォリアーズはトンプソンが25得点、カリーが23得点と続き、グリーンが13得点3スティール3ブロックと攻守に存在感を見せるも、2桁得点はこの3人だけに留まった。また得意の3ポイントシュートが30本中わずか6本の成功(20%)に終った。平均117点を誇るリーグ1位の攻撃陣は鳴りを潜め、今シーズン最少得点となった。

ウォリアーズはケビン・デュラントが負傷したウィザーズ戦の後、2勝3敗と負け越している。デュラントは少なくとも4週間の離脱が決定している。2位のスパーズに2ゲーム差と迫られ、西カンファレンス優勝にも黄色信号が灯った。