デュラントがプロサッカークラブの株主になるのは今回で3チーム目

サンズに所属するケビン・デュラントが、フランスサッカー界で1番のビッグクラブであるパリサンジェルマンの少数株主となったことが分かった。

デュラントは自身が所有するメディア&エンターテイメント会社『Boardroom』の公式SNSでこの件について発表。『Yahoo Sports』は、デュラントと彼のビジネスパートナーであるリッチ・クレイマン氏による今回の投資は、昨年の12月に株式12.5%を取得した『Arctos Partners』社を通して行われ、金額については『single-digit millions(1桁億ドル)』と伝えている。

周知の通り、デュラントは先日までアメリカ代表としてパリ五輪に出場。持ち味の得点力で金メダル獲得に大きく貢献したばかりだった。そして今回、パリを拠点とする欧州屈指の強豪サッカークラブ経営陣の末席に加わった。

デュラントがスポーツクラブの経営に参画するのは今回が初めてではない。2020年に北米プロサッカーMLSのフィラデルフィア・ユニオン、2022年には北米女子サッカーNWSLのニュージャージー/ニューヨーク・ゴッサムFCの少数株主となっている。さらに、直径6.5cmのボールをネットを挟んで打ち合う競技『ピックルボール』のプロクラブ、ブルックリン・エイシーズの株主でもある。

このようにデュラントは、プロバスケットボール選手として巨額の金額を稼ぐと当時に、ビジネスパーソンとしても精力的に活動。冒頭で紹介したBoardroom社での事業に加え、クレイマン氏と設立した『35V』社を通し、80以上の会社への投資を行っている。ちなみに経済メディア『Forbes』によると、2023年にはバスケットボール選手としての年俸4780万ドル(約70億円)以外にも、スポンサー収入などで4550万ドル(約67億円)を稼いでいる。

NBAスターのサッカークラブへの経営参画といえば、レブロン・ジェームズがイングランドの名門リバプールの少数株主であることは有名だ。今後、リバプールとパリサンジェルマンが激突する時は、ジェームズとデュラントの株主対決という側面でも注目を集めそうだ。