Bリーグ1部参戦へ向け、プレーオフ進出はチームとして大きな一歩に
北海道にプロチームが誕生した2007年以来、初めてプレーオフの舞台に立ったレバンガ北海道。「限界突破」のスローガンを掲げた今シーズンは、多嶋朝飛や西川貴之ら若手が成長を見せ、ジェロウム・ティルマンがリーダーシップを発揮しチーム力が増していた。また、Bリーグ1部参戦が決まったことも一つのモチベーションとなり、プレーオフ進出という結果を残せたのはチームとして大きな一歩となった。
しかし水野宏太ヘッドコーチは、「初のプレーオフ進出を果たし、日頃お世話になってるファンやスポンサーの皆さんに1勝をプレゼントしたいと思って戦った。結果として今シーズン支えてくれた皆さんの思いに報いることができなかったことは、正直悔しい思いしかない」と唇を噛んだ。
2005-2006シーズンのトヨタ東京時代以来、10年ぶりにプレーオフに立った桜井良太も、「正直言って、悔しいの一言に尽きる。もっと僕たちが主導権を握って、ゲームを盛り上げたかったが、相手のペースになってしまって思うようにいかなかった。もっと爪痕を残したかった」と言う。
チーム一丸となってプレーオフ進出を目指していたチームが、実際にこのクォーターファイナルで敗れた後は、誰一人満足せずに悔しい気持ちを抱いていた。最後までボールへの執着心を見せ、チームワークで勝ち上がってきた北海道。ようやく得られたプレーオフの経験が土台となり、今後どう積み上げていけるかが大事であり、悔しいと思う気持ちこそが選手やチームとしての大きな伸びしろである。
横浜文化体育館の半分を占めるほど多くのファンが北海道から駆けつけ、ともに戦っていた。その光景に水野ヘッドコーチは感謝の言葉を述べていた。
「アウェー開催ながら本当に大勢のファンが会場に来てくれて、応援してくれたことで、ホームだと感じるような雰囲気の中でプレイすることができた。1年間支えてくれた北海道の皆さんに、ずっと待ち望んでいたプレイオフ進出を、最低でも見せることができた。ファンの皆さんが一緒に戦ってくれたからこそ、チームとして一つ目標を達成できたわけであり、今後もさらに邁進して行きたい」
上位4チームが2連勝を飾り、NBLプレーオフはセミファイナルへ
3戦2先勝方式で進むNBLプレーオフのクォーターファイナルは、ホームで戦う1位から4位の上位チームが順当に2連勝し、セミファイナルへ駒を進めた。
もっとも試合内容まで順当とは言えず、トヨタアルバルク東京(1位)は千葉ジェッツ(8位)に2戦とも辛勝。苦しみながらのクォーターファイナル突破となった。アイシンシーホース三河(4位)vs日立サンロッカーズ(5位)は、レギュラーシーズンの順位が最後まで決まらなかった通りにもつれる展開へ。第2戦は残り5分まで日立東京がリードしていた。アイシン三河は比江島慎の3ポイントシュートで60-60と同点に追い付くと、さらに比江島、ギャビン・エドワーズの活躍で振り切り、71-65で2連勝を飾った。
プレーオフ開幕早々に苦しんだこの2チームが、セミファイナルで対戦する。
危なげない試合運びでセミファイナルへ勝ち上がったのは、トーナメント右側の山にいるチームたち。リンク栃木ブレックス(2位)は両日とも全選手を投入し、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(7位)に連勝。幸先良いスタートを切った。
東芝ブレイブサンダース神奈川(3位)は、レバンガ北海道(6位)を寄せ付けないディフェンスで快勝。シーズン終盤にケガ人が復帰した東芝神奈川は4月以降、ホーム負けなしの10連勝を挙げている。弾みをつけて、セミファイナルはリンク栃木のホームに乗り込む。
NBL 2015-2016 PLAYOFFS セミファイナル
トヨタ東京 vs アイシン三河 @国立代々木競技場第2体育館
5月21日(土)15:00
5月22日(日)15:00
5月23日(月)19:00 ※2戦先勝方式のため開催されない場合あり
栃木ブレックス vs 東芝神奈川 @ブレックスアリーナ宇都宮
5月21日(土)15:00
5月22日(日)15:00
5月23日(月)19:15 ※2戦先勝方式のため開催されない場合あり
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