「僕は楽観的に『上手くいく』と考えているよ」
パリオリンピック開幕を前に、アメリカ代表のステフィン・カリーが『Andscape』の取材に応じ、1996年のアトランタ大会を家族とともに現地観戦したこと、バスケをプレーするだけでなくスポーツファンとしていくつかの競技を観戦するつもりであることとともに、自身のオリンピック参加について「2012年はまだ実力不足、2016年は優勝した直後で休む必要があった、2021年はコロナ。今回が僕にとっては最初で最後のオリンピックになるだろう。二度とはないであろうレベルの選手たちとプレーしている。これは特別なことさ」と語った。
そして話題はウォリアーズにも移った。プレーオフ進出を逃してクレイ・トンプソンが去ったにもかかわらずビッグネームの補強がないチームについて「僕はいつも勝ちたいと言っているし、同時にその難しさも理解している」とカリーは言う。
「すべてのものには終わりがある。3人(カリーとクレイ、ドレイモンド・グリーン)でキャリアを終えるまで走り続けたかったけど、クレイは自分にとってベストだという決断を下した。新しいウォリアーズがどんなチームになるか分からない。新たなメンバーが加わり、必要なアジャストをして、自分たちを進化させるんだ。僕は楽観的に『上手くいく』と考えているよ。そうじゃないと証明されるまでは戦い続ける」
「僕は一生ウォリアーズの一員でいたいといつも言っているし、現時点でそれは可能だと思っている。ただ、競争力を維持することはできても優勝できるとは限らない。いつだって目標は優勝だけど、現実的である必要もある。現状維持で成功するとは限らない。現状に満足せず変化を求め、リーグやライバルの状況に合わせて進化するんだ。僕は一歩一歩進んでいく。それが自分の幸せを守る唯一の方法だと思っている。そうすることでプレーを楽しめる」
先日、ウォリアーズのオーナーであるジョー・ラコブは、『王朝』から若手へとシフトしつつ競争力を保つチーム作りについて「目の前の1シーズンに勝つためにチームの将来すべてを破綻させることがあってはならない。それはステフも同意してくれている」と語った。今回のカリーのコメントはそれを裏付けるもので、カリーとチームの結び付きがなおも強固であることを示している。
それでもカリーは「最終的には自分のキャリアにとって最善の決断を下す」と語った。それは、クレイが選んだ道を彼も行く可能性を排除しないものだ。「僕は勝ちたい。それは再建チームでただ下積みを続けるような状況には留まれないということだ。でも、それが現実になるとは思っていないよ」
カリーとウォリアーズの4年契約はあと2シーズンで満了を迎える。おそらくカリーはこの契約は遵守するが、その後にまだ自分が高いレベルで戦うコンディションを維持しており、なおかつウォリアーズに十分な競争力がなければ、『生涯ウォリアーズ』ではなくなることを示唆している。ただ、「すべてのものには終わりがある」のであれば、これは当然の話。少なくとも今の彼はウォリアーズの可能性を信じ、自分のプレーに集中し続ける。