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『打ち勝つ』戦法に自信を持てる陣容を揃えての勝負

今シーズンもNBA最速で5年連続のプレーオフ進出を決めたウォリアーズ。ケビン・デュラントを加えた『スーパーチーム』の形もできあがり、3年連続NBAファイナル進出は盤石と見られている。

だが、そうは言っても7戦で決着がつくプレーオフ1回戦からカンファレンス決勝は短期決戦。何かをきっかけにリズムを崩せば一気に流れを持っていかれることは、キャバリアーズとの2016ファイナルでの結果が物語っている。

とはいえ、今シーズンの平均得点はリーグ最多(118.2得点)、被フィールドゴール成功率でリーグ最少値(43.5%)を記録している攻守揃ったウォリアーズのどこに穴があるのだろうか?

この難問に簡潔な答えを導き出したのが、ダリル・モーリーだ。指揮官マイク・ダントーニの下、ジェームズ・ハーデンを中心とした超攻撃バスケットボールを完成させたロケッツのGMは、『Fox26houston.com』の取材に対しこう回答している。

「ゴールデンステイトに勝つ最善の策は、3ポイントシュートを打ちまくること。ロケッツにはそれだけシュートを決められる選手を集めたつもりだよ」

ロケッツが誇るゴードン、ハーデン、アンダーソンの3ポイントシュート3銃士。

3ポイントシュートの成功数はリーグトップの882本

ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンを中心とするウォリアーズの成功を見習い、昨今のNBAでは3ポイントシュートを多投するチームが増えた。ロケッツはその代表格で、今シーズンの3ポイントシュート成功数はリーグトップの882本。

ハーデン、ライアン・アンダーソン、今年の3ポイントシュートコンテストで優勝したエリック・ゴードン、さらにはトレバー・アリーザ、そしてレイカーズからトレードで獲得したルー・ウィリアムズというトップクラスのアウトサイドシューターを擁しており、外角シュートの『つるべ打ち』も可能だ。実際、ウィリアムズが加入してからの直近2試合でもリーグ最多となる42本の3ポイントシュート成功数を記録。試投数でもリーグ2位のキャバリアーズに34本差の合計109本を放っている。

チームを作る上で大事なのは、どうすれば勝てるかを突き詰めること。ロケッツは、『攻撃こそ最大の防御』という哲学をチームに浸透させられる指揮官を起用し、インサイドへのドライブで絶対的な力を発揮するハーデンを、ペリメーターと3ポイントラインからの得点で援護射撃する陣容を揃えた。

このままウォリアーズが1位、ロケッツが3位でプレーオフに進出すれば、両チームが激突するのは西カンファレンス準決勝ということになる。バスケットボールの勝敗でディフェンスが鍵を握るのは言うまでもないが、ロケッツはウォリアーズとのシリーズになれば『打ち勝つ』ことしか考えないだろう。

モーリーの考える『がんがん行こうぜ!』戦術がウォリアーズをどれだけ苦しめられるのか。ぜひともプレーオフで実現してほしい顔合わせだ。

レイカーズから獲得したウィリアムズ。ロケッツはオフェンシブな選手を補強し、より攻撃力に磨きをかけた。