「早く試合に出たい。そして勝ちたい」
ホークスが全体1位で指名したザッカリー・リザシェイが、新天地アトランタでお披露目会見を行った。ビクター・ウェンバニャマに続いてフランス出身プレーヤーが全体1位指名を受けたことについてリザシェイは「彼の急成長ぶりが僕に大きな刺激を与えてくれた」と言う。
ランドリー・フィールズGMは、リザシェイの起用法やどれだけのプレータイムが与えられるかという質問に「現段階で予想するのは難しい」としつつも、「我々は彼が最高のプレーヤーになることを望んでいる。彼が成功できるようサポートは惜しまない」と大きな期待を語った。
『不作の年』と評される2024年のNBAドラフトだが、全体1位指名を受けた彼は他のどのルーキーよりも注目される。それでもリザシェイは「プレッシャーは感じない」と言い、こう続けた。「上手くいくと信じて、ただバスケに集中する。ホークスの一員になることができてうれしいし、早く試合に出たい。そして勝ちたい。それだけを考えているよ」
彼の父、ステファン・リザシェイは2000年のシドニーオリンピックに出場した元プロ選手で、フランスバスケットボールの殿堂入りを果たしている。会見に立ち会った彼は地元メディアの取材に応じ、「NBAで1位指名を受けるような選手を育てるつもりはなかった。人生を教えるのにスポーツが最適だと思ったからバスケを教えた。あとはただ子供たちがプレーを楽しめるように心掛けた」と話す。
リザシェイはまだ英語があまり上手く話せないため、会見での言葉は決して多くはなかった。それでも彼は「ファンにはコート上で必死にプレーする姿を見せたい。僕はどんな時もすべての力を出し尽くしたいと思うタイプのプレーヤーだ」と語った。
204cmのフォワードであるリザシェイをフィールズGMは「バスケIQが高く、多彩なディフェンスができる。優れたシューターでもある。我々が選手に求める資質の多くを備えている」と紹介する。
まだ身体の細い彼は、パワーフォワードよりもスモールフォワードでの起用が見込まれる。ディアンドレ・ハンターやボグダン・ボグダノビッチといった経験ある選手はいるものの、ホークスのチーム状況を考えると先発に抜擢されてもおかしくはない。ホークスはデジャンテ・マレーをトレードで手放し、何が何でも勝ちに行くというスタイルではないはず。リザシェイは大きなプレッシャーを受けることなく、自分の成長にフォーカスしてNBAでの最初のシーズンを過ごせるはずだ。