ブランソン、ハート、ディビンチェンゾと一緒にビラノバ大で全米王者に輝く

ニックスが、ネッツとのトレードでリーグ屈指のオールラウンダー、ミケル・ブリッジズを獲得すると複数のメディアが報じている。ネッツはボヤン・ボグダノビッチに加え、プロテクトなしの1巡指名権4つ、プロテクトありの2025年1巡指名権1つを獲得。さらに2つのドラフト2巡指名権を交換する内容と見られている。

27歳のブリッジズは、昨シーズン途中にケビン・デュラントを中心としたトレードでプロ入りから在籍していたサンズからネッツへと移籍。今シーズンは、チームの大黒柱として82試合出場で平均19.6得点、4.5リバウンド、3.6アシストを記録。また、複数のポジションを守れる非凡なディフェンスでもチームをけん引していた。ただ、チームは32勝50敗と低迷したことで、ネッツ首脳陣は再建モードへと舵を切ることを選択した。

今シーズン、ニックスはジュリアス・ランドル、ミッチェル・ロビンソンと4番、5番ポジションの先発メンバーを欠きながら2年連続でカンファレンスセミファイナルに進出。ジェイレン・ブランソンがプレーオフ13試合で平均32.4得点、7.5アシストと飛躍を遂げた。また、193cmのジョシュ・ハートも13試合で平均14.5得点、11.5リバウンド、4.5アシストと攻守で活躍と、新シーズンにさらなる期待を抱かせる戦いぶりを見せていた。

ランドル、ロビンソンの復帰にブリッジズが加入となれば、ニックスは東カンファレンスにおいて王者セルティックスに匹敵する選手層となる。また、ブリッジズは、ブランソン、ハート、ドンテ・ディビンチェンゾとビラノバ大でチームメートであり、2016年には4人一緒にNCAAトーナメント優勝を達成している。このカルテットの内、ブランソン、ブリッジス、ディビンチェンゾは同期で2度の全米制覇を経験と、気心の知れたメンバーが多いことはチームへの素早い適応の大きな助けとなる。

そして、ブリッジズはこれまでのNBA6シーズン、その前の大学での3シーズンで1試合も欠場していないリーグ随一の鉄人。故障者に苦しんだニックスにとっては、この点においても大きなプラス材料となり、王者を目指すピースが揃ったと言える。