ジェームズ・ハーデン

写真=Getty Images

残り16試合、年間400本超えの可能性も

シーズン開幕から大スランプに陥った姿は、もう過去のものとなった。シーズンMVP候補の一人、ジェームズ・ハーデンを中心とするロケッツは、3月10日のマーベリックス戦に94-93で勝ちきり、8連勝。西カンファレンス3位にまで順位を上げた彼らは、2位のナゲッツに2.5ゲーム差にまで迫った。

ハーデンはマブス戦後、「シーズン序盤は、見栄えは良くないし、それでいて負けた試合もあった。でも今は、どんな形でだって勝てば良い」とコメント。この日はファウルトラブルに苦しみ、成功率も高くはなかったが3ポイントシュート15本中3本を含む20得点を記録した。そして、ハーデンは、ウォリアーズのステフィン・カリーに次いで史上2人目となる、年間3ポイントシュート成功数300本超えを達成した。

今シーズンのハーデンのオフェンスは、群を抜いている。仮に残り全試合で無得点に終わったとしても得点王に輝けるというデータもあるほど、驚異的なスタッツを残している。今シーズンは1試合平均4.8本の3ポイントシュートを成功させているハーデンならば、残り16試合でさらに100本を上乗せできる可能性はある。そうなれば、2015-16シーズンのカリーに続いて年間400本超えという快挙を成し遂げられるかもしれない。

西の2位はもはや射程圏内。ロケッツが、じわりじわりと王者ウォリアーズにもプレッシャーをかけつつある。