キャリア13年で多くのスター選手と共演したカイル・コーバーが明かす、アレン・アイバーソンの『俺様』エピソード

2017/02/24
NBA&海外
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写真=Getty Images

懲罰での先発落ちを告げられると「だったらプレーしない」

今シーズン途中にホークスからキャバリアーズにトレードされたカイル・コーバーは、キャリア13年目の大ベテラン。今は2003年ドラフトの同期であるレブロン・ジェームズとチームメートになったが、これまでに数多くのスター選手たちを間近で見てきた。

そんなコーバーは、特に印象に残っているスター選手としてアレン・アイバーソンの名を挙げている。2003年から07年までセブンティシクサーズに所属したコーバーは、アイバーソンが2004年のオールスターブレーク後に取った驚きの行動をラジオ番組で明かしている。

2002年のプレーオフ1回戦でセルティックスに敗れたシクサーズの指揮官を務めたラリー・ブラウンは、アイバーソンが練習をよくサボると批判。この発言に黙っていられなかったアイバーソンが記者会見で反論したのだが、この時の「Practice」という単語を連発した発言は、いまだにネタにされている。

2004年当時のシクサーズはクリス・フォードが暫定的にヘッドコーチとして指揮を執っていた。同年のオールスターブレーク前、フォードはアイバーソンに対し「ブレーク明け初日の練習に来なかったら、次の試合では先発出場させない」と強い口調で通達した。それでもアイバーソンは練習に姿を見せず。球宴明けに迎えた敵地でのナゲッツ戦で、アイバーソンは先発落ちを通告された。

その時のやりとりを、コーバーが明かしている。

「コーチから先発起用されないと言われたAI(アイバーソンの愛称)は、『だったらプレーしない』と言ったんだ。それを聞いたコーチも『分かった』とだけ言った。その後、練習場でAIが取材を受けていたから、僕は近くでシュートのフォームを確認する振りをして話を聞いていたんだ。一言も漏らさないようにね。そしたら彼は、こう言ったんだ」

ここからコーバーのモノマネショーがスタート。アイバーソンの声を真似し、当時の囲み取材を再現した。

「8度も得点王に輝いた選手がベンチから出場するなんて聞いたことがない。オールスターに10回も選出されてベンチ起用される選手なんて聞いたことがない。シーズンMVPに輝いた選手がベンチ起用された例なんて知らない。オリンピックに出場した選手でベンチ起用される選手なんて知らない」

当時のアイバーソンはNBAきってのスター選手。事実と異なる報道も多々あっただろうが、奔放なイメージから批判されることも多かった。最終的に2006年12月にナゲッツにトレードされてからは全盛期の姿を取り戻せず、古巣シクサーズ復帰、トルコリーグでのプレーを経て、2013年10月に正式に現役引退を表明。昨年9月にはバスケットボール殿堂入りを果たしている。

シクサーズ時代のアイバーソンとコーバー。ヘッドコーチに逆らうスーパースターを反面教師にして、現在まで向上してきたのだろう。