プロ選手を相手にシュートブロックなるか!?

2019年2月26日、晴れやかな午後の千葉県船橋市の船橋アリーナに、「an超バイト」で募集された『ハエ叩きバイト』の精鋭5名が集まりました。ここはプロバスケットボールのBリーグでも屈指の強豪、千葉ジェッツの本拠地。チーム練習が終わった後、コートに残って個人練習に励む千葉ジェッツの3選手、そのシュートを叩き落とすシュートブロックがこの日の目的です。

今回の「an超バイト」に採用されたのは(左から)本橋くん、雪田くん、大塚くん、杉本さん、小林さんの5人。現役のバスケプレーヤーから全くの初心者まで経験は幅広いですが「止めてやる」の意気込みは全員が強く持ってこの日を迎えました。

チーム練習が終わるのを待って体育館に足を踏み入れると、そこにいたのは普段スポットライトを浴びてプレーするプロ選手たち。厳しい練習はすでに終わり、和やかな雰囲気でシュートの個人練習が続いていましたが、とにかくシュートがよく入る! ほとんど外さないプロの技術に、バイトが始まる前から5人が少々圧倒されてしまうのは無理もないところです。

千葉ジェッツの大ファンだという雪田くんは「めっちゃ緊張します」と表情もやや固め。一方でバスケ経験のない杉本さんは「楽しみです!」とテンションMAXと好対照で選手を出迎えます。

そこに現れたのはBリーグでも指折りの実力者の3人。(左から)ハードワークとチームプレーに徹し、新加入ながらファンの心をつかむ司令塔の藤永佳昭選手。攻守両面でポテンシャルの高さを見せる地元出身の原修太選手。そして身長206cmの高さとエネルギッシュなプレーが武器のギャビン・エドワーズ選手。彼らのシュートを叩き落とすのが今日のお仕事です!

まずは感覚をつかむべく軽いワン・オン・ワン(1対1)から。スピードで一瞬で振り切られ、揺さぶられてタイミングを外されてシュートされ、ブロックに行くのも至難の業です。

やられて!

またやられて!!

またまたやられて!!!

ハエ叩きならぬ『布団叩き』で何とか一矢報いようと試みますが、長くなったリーチの手前から打たれたり……。

シュートフェイクに引っ掛かって飛んでしまったり……。

仕方がないので秘密兵器の『an超バイトくん』の投入です。それまで余裕でシュートを決め続けていた選手たちが「!?」と固まります。

見よ、このジャイアントサイズ! メーカーの仕様書によれば、『担いでいる人の身長+150cm』だそうです。様々な修羅場をくぐり抜けてきた3選手も、こんなに身長の高い選手と対戦したことはないはず!

ところがところが、くるっと回るスピンムーブから後方にジャンプしながら放つフェイダウェイを決めてきます。ギャビン選手、さすがすぎる!

それでは身長173cmの藤永選手ではどうでしょうか。前に出て行くとスピードで抜かれてしまうので、ゴール前でじっくり待つ作戦。さすがに戸惑ったかな? と思いきや、フワリと浮かせるフローターシュートをスパッと決めました。本人も納得の出来!

だったら原選手は何としてでも止めなければ。参加者の中で最も長身、188cmの本橋くんが『an超バイトくん』となり、身長338cmに。ドリブルで抜かれかかったのを急いで戻って、ついにブロック成功です!(やったー!!)

これにはギャビン選手も「コンナノ、見タコトナイヨ……」の表情。通訳の綾部さんも「こんなの、見たことないわ」の表情です。

これにて今回の『an超バイト』は終了。3選手にサインをいただき、健闘を称え合ってお開きとなりました。

今回の企画を大いに楽しんでくれた原修太選手。「皆さんの止めてやろうという気迫がすごかったのでやりづらかったです」と感想を語ります。今回は知らないうちに対戦相手として自分の登場が決まっていたそうで「次回、あらかじめ教えてもらえれば僕も応募します。ブロックを決める側になりたいです」とのこと。ホントに応募してください!

おもしろ企画ではありましたが、「本当に練習になった」と話してくれたのが藤永選手。「an超バイトくんは率直にデカかったです。もちろん、あんな大きさの相手と対戦したことは今までにないので。普段は打たない高さで打たないとブロックされてしまうので良い練習になりました」

身長206cmでダンクシュートも軽々と決めてしまうギャビン選手は好奇心を抑えきれず『an超バイトくん』に変身してこの表情。「コウヤレバ、ゼンブトメラレルデショー」だそうですが、それは反則です。

そんなこんなで、『ハエ叩きバイト』はケガなく楽しくブロックも決まって無事に終了です。お疲れ様でした!

「an 超バイト」体験を終えて 大塚 一真さん(大学生/茨城県)
プロを目の前にして1対1をしたらどうなんだろうとイメージを作って来たつもりですが、やっぱり全然違いました。すごく良い経験ができました。また機会があれば応募したいです。

「an 超バイト」体験を終えて 小林 彩香さん(高校生/千葉県)
普段はファンで見ているだけなんですけど、いつもは体験できないような選手と一緒にバスケができて、一生の思い出になりました。プロ選手のプレーがどれだけすごいのかを身に感じることができたので、すごくうれしいです。

「an 超バイト」体験を終えて 本橋 昂多郎さん(高校生/埼玉県)
実際にワン・オン・ワンをやってみると、すべてが一般のプレーヤーとは桁違いで、プロバスケットボール選手の力を実感できました。ブロックが成功したのはうれしかったんですけど、本当は何も道具を使わないでブロックしたかったです。なので今日の出来は80点です。

「an 超バイト」体験を終えて 杉本 奏さん(大学生/愛知県)
初めてバスケをやったんですけど、当たり前ですけどレベルが違いすぎて(笑)。あそこまでうまくなるには、どれぐらい練習するんだろうと思って、これからはそういう目線でもバスケを見たいと思います。今日いただいたバイト代は千葉ジェッツに貢ぎたいと思います(笑)。

「an 超バイト」体験を終えて 雪田 海さん(大学生/千葉県)
これまで見るばかりでコートに入る機会がなかったんですけど、実際にコートに入ってみて、めちゃめちゃ速いし力強いし、当たり前だけどスゴいと思いました。僕はジェッツファンなのでよく試合を見に来るのですが、同じコートで向き合うと迫力が全然違います。貴重な経験ができました。