ランドリー・シャメット

写真=Getty Images

シクサーズとクリッパーズの新人記録を更新

新人のランドリー・シャメットは、セブンティシクサーズ時代からシュートに定評があり、シュートをリリースするまでの動きが速く、オフ・ザ・ボールの動きも巧みな選手として知られている。

シクサーズからクリッパーズにトレードされてからもコンスタントにロングシュートを決め続けているシャメットは、3月3日のニックス戦で7本の3ポイントシュートを成功させ、球団の新人記録を更新。しかも、第1クォーターだけで6本の3ポイントシュートを成功させ、128-107での勝利に貢献した。

試合後シャメットは「流れの中から打てて、ボールが決まってくれた。チームメートからも『打ち続けろ』と言われていたからね」と語った。

シャメットは、所属がシクサーズだった1月8日のウィザーズ戦でも8本の3ポイントシュートを成功させ、同球団の新人記録も更新。ニックス戦後、リズムに乗った時の感覚について聞かれ、「何も考えないね。次に起こることが読める感じだし、そういう感覚が自然に宿る」と生粋のシューターらしいコメントをした。

ドラフトでの指名順位こそ全体26位だったシャメットだが、すでに2チームの新人記録を更新したばかりか、プレーオフ出場をかけて戦っているクリッパーズの先発に定着しつつある。

ニックス戦を終えた時点で、今シーズンの3ポイントシュート成功数は126本に到達。移籍後は1試合平均3本の3ポイントシュート成功数をマークしているため、残り17試合全てに出場すれば、ステフィン・カリーが1年目の2009-10シーズンに成功させた166本はクリアーできる計算が立つ。もし数試合でニックス戦のようなパフォーマンスができれば、昨シーズンにドノバン・ミッチェルが達成した187本を上回り、新人の年間3ポイントシュート成功数で歴代1位の数字を残せるかもしれない。

マーベリックスのルカ・ドンチッチ、ホークスのトレイ・ヤングの陰に隠れてはいるが、シャメットもまた、『豊作年』と呼ばれる2018年組を代表する選手の一人であることを証明している。